毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

中国を走る現役SLを訪ねる旅(その13;ついに出会えた現役SL!)

イメージ 1 ▲阜新市の海州露天炭鉱で活躍するSLを発見!「朱徳号」だ!

 2011年6月18日、遼寧省阜新市海州炭鉱。

 結局現役で動く蒸気機関車には出会えないまま北票市を離れることになりました。ツアーを組ませた旅行会社にプロ意識が欠如していたために無駄足を踏まされた気分。しかしまあ、車庫に入ってじっとしているものとは言え、「上游」型や「解放」型を実際に間近に見ることができたのは収穫。

 北票市でもうすることがなくなってしまったので、ガイドと運転手がどうするつもりなのか注視していたところ、「隣の阜新市へ行ってみましょう!」ときた。阜新市を訪れたときの記事はこのブログにも何本か掲載してありますが、SL狙いで行ったことはありません。阜新市には露天掘りの炭鉱があり、ここで蒸気機関車がまだ現役で活躍しているというのです。ホントか、オイ。

 北票から車で走ること約1時間、阜新市の中心地へ入ってきました。ここでガイドと運転手がまた道に迷い、時間をロスしながらなかなか行きたいところへたどり着けない。もうなにやってんだか。

 やっとたどり着いたのは、露天掘り炭鉱で掘り出された石炭の集積場。炭鉱から掘り出された石炭がダンプでここへ運ばれてきて、石炭の山が築かれています。ここで石炭を無蓋貨車に積み替え、その貨車を阜新駅へと運ぶのです。

 ここに、現役の蒸気機関車がいました。

 これから石炭を積み替えるために貨車の位置を調整しているようで、時折「ぼっぼっぼ」という音をたてながら、貨車を連結した先頭の蒸気機関車が蒸気を吐き出しています。

 なんと、この蒸気機関車、カマ正面上部に赤いリボン状のプレートが取り付けてあり、そこには「朱徳号」と書かれています。そしてカマ正面下部には朱徳元帥の写真が!なんてすごいカマだ。こんなカマに出会えるとは!

 というわけで、次回からこの「朱徳号」をじっくりご紹介していきます!