毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アジサイの咲く頃に(青森帰省レポその5;バリ男)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001257.jpg ▲気合い入りの「バリ男」のラーメン、初体験。

 2011年6月17日、飲んだあとの〆めと言えば。

 成田空港から成田スカイアクセス経由高砂乗換で日暮里まで出て、ようやく田端までやってきました。
田端駅で降りるのは、3月11日、東日本大震災が起きたその日以来です。あの日、日暮里から山手線に乗った僕は、田端駅に停車してドアが開いたときに、あの大地震に襲われました。抑止がかかったため電車をあきらめ、田端駅前から明治通りまで歩いて、というあの長い一日が始まったのが田端駅でした。

 今回は、あの日どこをどうやって僕は歩いたんだろうということを思い返したい思いもあって、田端に宿をとることにしました。「はやぶさ」開業記念宿泊プラン、新幹線がよく見える部屋に泊まれるというホテルメッツ田端です。さっそく、窓の下を通る新幹線の高架を盛岡発東京行きの「はやて258号」がゆっくりと走っていきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001253.jpg ホテルの窓から新幹線。

 ホテルの部屋に荷物を落ち着けて、外出します。新橋駅近くで職場の同僚たちと飲み会なんです。僕はさっきまで中国にいたというのに、飲み会の会場はなぜか中華料理店。大連から来ている家族がやっている小さいお店で、みんなおいしかったですが、何も中国から帰ってきたその日の晩に中華じゃなくってもいいんじゃないでしょうか、幹事さん!!

 飲み会は散会となり、「〆めはラーメンでしょっ!」と騒いだところ、「向かいにラーメン屋があるから勝手に食ってけ」との幹事さんのお言葉。「え、お向かいですか」と店の外に出てみたところ、いきなりど派手な看板が。「バリ男」?こんなラーメン屋、いつできたんだろう?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001324.jpg 「バリ男」?

 聞けば、かなり有名なラーメン屋らしいです。ワタクシ、「二郎」のラーメン食べたことないんですけど、「バリ男」のラーメンは「二郎系」「女性の視点からの二郎系ラーメン」などというコメントを見かけます。なるほど、これが「二郎」につながるラーメンなのね。

 メニューは4種類のみ。「らーめん」「気合い入らーめん(R-25)」「バリ娘ちゃん」、そして「バリ娘」。値段はどれも750円で、見たところ、どれもたいした違いはない感じ。とにかく麺とモヤシが盛り上がってる!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001303.jpg 気合い入らーめん。

 目の前に貼ってあるご案内によりますと、ニンニクを入れて食べるのがよろしいようです。「にんにくを入れる。スプーン一杯……イケメン スプーン二杯……超イケメン スプーン三杯……バリ男 やっちゃって下さい!」

 なるほど。このご案内を見て、多くの人はバリ男なりたさにニンニクを三杯入れてしまうのだな。ふむふむ。中国で日々生ニンニクの洗礼を受けているワタクシとしては、今回はイケメンにもバリ男にもなれなくてもいいから、ニンニクはナシといたしました。わはは。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001320.jpg バリ男になりたい。

 こういうラーメンを目の前にすると、ニッポンへ帰ってきたっていう気がしますね。野太い麺にぎとぎとの背脂たっぷりのスープ、分厚いチャーシュー、そそり立つモヤシタワー、そして味はちゃんとウマイ。あっさり味のラーメンもいいけど、こういう濃厚こってりラーメンもたまにはがっつり食べたくなる。どちらの欲求をも満たしてくれるラーメン屋が必ずある。これ、ニッポンの大きな魅力じゃないですかね?中国で生活していると、たまの帰国時に食べたくなるものベストスリーに必ずランクインする「ラーメン」を帰国初日にさっそく食べられて、僕は大満足です!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001309.jpg 濃厚だなあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190819/20190819001315.jpg ▲この麺の太さとドンブリからのはみ出しぶりはどうよ。