毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【瀋陽発16日】さんざし満開

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 2007年5月16日(水)、こちら中国瀋陽です。

 北国のくせに日に日に気温は上がり、今や昼間は初夏の陽気が続いています。街路樹や公園の樹木などもすっかり緑を濃くしてきました。

 もうだいたいこの時期に咲く花は終わったかな~と思っていたら、僕が住んでいる住宅区の敷地内に植わっているサンザシの木が満開の花をつけているのを発見し、さっそく写真を撮りました。

 サンザシ、漢字では「山査子」、中国では「山査」または「山楂」と書きます。日本では僕は見かけたことはありませんが、もともと中国産で、1734年(亨保19年)に薬用として朝鮮を経て日本へ渡来したとのことなので、日本にもないことはないのでしょう。

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 中国ではサンザシ非常にポピュラーです。秋頃に真っ赤なヒメリンゴのような果実がなるのですが、この甘酸っぱい実は高血圧や動脈硬化を防ぐ効果があるということで、日本では薬用とされているようです。しかし中国では、串団子のように串に刺して水飴をからめて食べたり(糖葫蘆という)、粉末にしたのを固めて薄くのばした「山楂片」やヨウカンのように練った「山楂糕」というお菓子やお茶請けとして食べたりします。スーパーに行くと袋入りやら量り売りやらで山ほど売っています。日本でも中国茶を出す中国茶館みたいなところではお茶請けで出てきたような……

 そんなわけで果実や果実の加工品はよく見かけるのですが、花が咲いたのを見たのは初めて。果実がヒメリンゴに似ているので花もリンゴの花みたいなのかなと思ったのですが、バラ科だからそんなわけないですね。いまそのサンザシの白い花が満開です。

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