春の帰省の旅日記(その11;スーパー北斗2号)
▲早朝の札幌駅で発車を待つ「スーパー北斗2号」。入線が早いので利用客には便利。
2011年4月26日、キハ283系。
さて、僕がこれから乗るのは、4番線から7時ちょうど発の5002D特急「スーパー北斗2号」です。おなじみ振り子式キハ283系気動車です。何時に入線するのか正確にはわかりませんが、けっこう早く入線しているようなので、早くから乗車することができて助かります。07:03発の「スーパーおおぞら1号」は発車10分ぐらい前じゃないと入線しないみたいだったので、厳寒の冬などは入線が早い列車は利用客にとってありがたいと思います。
堂々とした顔つき。
実は、本当は「北斗4号」に乗りたかったのです。「北斗4号」で行くとキハ183系も楽しめるし、、函館着が11:13で、11:19発の「白鳥28号」に接続し、この津軽今別着が12:38で、隣接する津軽二股発12:57の336Dに乗ることができて蟹田着が13:22。すると蟹田で13:40発の「スーパー白鳥30号」に乗ることができて青森には14:03に到着できるという、流れるような津軽今別-津軽二股乗換えコースを体験できるのです。
ところが、485系3000番台を使用する「白鳥」は震災の影響で運休が長引き、この日もまだ運休中だったため、この乗り継ぎ計画はあえなく挫折。津軽今別と津軽二股を短時間で両方利用するチャンスはなかなかないので残念ではありました。
先頭は1号車。
「スーパー北斗2号」はキハ263系の7両編成。函館方先頭が1号車で、1、2、4、5号車が普通車指定席、3号車がグリーン車指定席、6、7号車が普通車自由席で、道内特急の中ではいちばん長い基本編成を誇っています。
僕としては「スーパー北斗」に乗るのは久しぶりで、乗るのは1号車普通車指定席ですが、車内に入ってみて、なんとなくシートが変わっているような印象を受けました。なんか立派になったような気がします。
それもそのはず。キハ283系の普通車指定席は、2006年12月から座席改装が行われ、座席幅の拡大・背もたれ枕の設置・「uシート」と同様なチケットホルダーなどの設備を導入し、居住性が図られたのだそうです。シートの色は深みのあるワインレッドというかエンジ色のモケットとなり、確かに乗り心地はよくなった感じ。
座席改装された普通車指定席。
乗り心地いいです。
ところで、789系などとともに、キハ281・283系は先頭・最後尾車両に「展望席」があるのが旅の楽しみの一つでした。運転席が高床式の天井上にあり、運転席がある車両も貫通型なので、貫通扉部分に小窓が設けられていて、先頭車両なら走行中のかぶりつきが楽しめたのです。
しかし、昨年1月に特急「スーパーカムイ24号」が深川~妹背牛間で踏切衝突事故を起こし、先頭車前方が大破したことを受け、JR北海道は昨年5月からこの貫通扉部分への立ち入りを禁じる措置をとりました。このことは僕もニュースを聞いて知ってはいましたが、今回実際に貫通扉へ至る部分にロープが張られて本当に立ち入り禁止になっているのを見て、やはりちょっと残念に感じました。
貫通扉の方へは行けない。
先ほど8番線で見た06:52発の「スーパーカムイ1号」は早朝にも拘わらずどの車両もかなりの乗車率になっていましたが、こちら「スーパー北斗2号」はわりと空いたままで発車を迎えそうです。僕の乗った1号車も4割弱でしょうか。隣席が空いているので、リニューアルされたシートに収まって、快適に函館まで行けそうです。早起きしたので、きっとほぼ全線にわたって爆睡しそうですが……。
▲ドア脇の案内表示LEDは大きくて見やすいですね。ホームはまだ閑散としてます。