毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

春の帰省の旅日記(その6;目覚めれば終点上野)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235656.jpg ▲EF81-138に牽かれてスタートした「あけぼの」は翌朝EF64-1053に牽かれてゴール!

 2011年4月24日、赤ガマが青ガマに変わって。

 青森から乗った寝台特急「あけぼの」、我が3号車の乗客は少ーしずつ増え、下段は8割ほど埋まり、グループ客の区画ではいくつか上段も埋まりました。

 僕は車内で八戸名物の駅弁「小唄寿司」を肴にビールなどを飲み、夜行列車の旅を楽しみます。単線区間が続く奥羽本線では駅を通過するたびにポイントを何度も乗り換えるので大きく揺れますが、客車寝台列車でのんびり酒を飲みながら感じる揺れはこれもまた酒の肴の一つのように心地よいです(^^)。

 翌日もあれこれ活動しなければならないので早めに寝支度を調え、あっという間に爆睡モードに。おはよう放送が入るのは翌朝の大宮到着10分前からなので、それまでぐっすりおやすみなさいです(^^)。

 (-_-)zzz(-_-)zzz(-_-)zzz(_ _).。o○

 寝台特急「あけぼの」は定刻でひと晩を走り抜き、おはよう放送も始まって、すっかり明るくなった大宮駅に定刻で到着しました。これを機に僕も起き出して降りる支度です。

 そして06:58、「あけぼの」は終点上野駅13番線に到着しました。

 前夜EF81-138に牽かれて青森を出発した「あけぼの」ですが、上野到着時には先頭は青い機関車EF64-1053に変わっていました。長岡からこちら側はEF64の縄張りなのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235649.jpg 定刻で終点上野到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235702.jpg 機関車は長岡車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235707.jpg いかにも終着駅って感じ。

 大宮で降りた人もおり、上野でもエスカレータで階上ホームへ行った人もいるので、13番線ホームの行き止まりのほうまでやってくる下車客はぱらぱらという感じです。しかし、「あけぼの」にはやはり根強い需要があります。新幹線や夜行バスとの競合や、寝台車の車齢の問題などもあり今後の存続がバラ色なわけではないですが、特に秋田県北地区を中心に手堅い需要に支えられて、「あけぼの」はこれからも活躍してくれると思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235641.jpg行明けのまったり感。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235713.jpg 旅心をくすぐられる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235718.jpg 上野駅はやはり「終着駅」。

 上野駅13番線のどんづまり(改札口側から見ればいちばん手前ですが)には、13番線の案内板が天井から吊してあります。
 これを見てちょっと「あれっ?」と思いました。僕の中では「あけぼの」は昔から13番線から発車するものと思っていたのですが、この案内板には「カシオペア号・北斗星号」はデフォルトで記してあるのに、「あけぼの号」はあとからシールが貼られて後付けの存在になっています。「カシオペア」の運行開始は1999年7月16日ですが、そのときにこの案内板が作られたとして、その頃は「あけぼの」は違うホームから発車していたのかしら?うーん、記憶がないなあ……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235724.jpg 「あけぼの」はシールです。

 さて、「あけぼの」を降りて13番線を離れます。土曜日の早朝ということで、構内に人はまだ少なく、夜行列車明けのけだるい気分のままのんびり構内を歩きます。

 16番線に入っているのは07:20発の3001M特急「草津1号」です。185系が健在です。以前は「水上1号」との併結運転で長い14両編成でしたが、今は14両編成は変わらないものの、「草津」だけの単独運転になってしまいました。しかも、現在は震災対応ダイヤで、「草津」は土休日のみの運転に制限されています。

 お隣の17番線は07:30発の1005M特急「フレッシュひたち5号」高萩行き、E653系車両です。海浜公園のスイセンをイメージしたイエロー編成ですね。震災で甚大な被害を受けた常磐線は今も不通区間が残っており、特急列車も上野駅勝田駅間は通常どおり、勝田駅高萩駅間は80%程度、高萩駅いわき駅間は60%程度の運転本数で、いわき以遠へは特急は復活していません。常磐線の一部は福島第一原発20キロ圏内及び緊急時避難準備区域にかかっているため被害調査さえできておらず、全線復旧にはまだまだ長い時間がかかりそうですが、新型車両E657系の投入に間に合って、早くこの上野駅のホームに仙台行きの列車が戻ってきてくれることを祈りたいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235736.jpg 高萩行き「Fひたち5号」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818235729.jpg ▲「水上」とは併結しなくなり単独運転になった「草津1号」。