春の帰省の旅日記(その3;青森駅、雨)
青森の実家で一週間を過ごし、4月23日から上京しました。
東北新幹線がまだ全線での運行再開には至っていなかったので、上京するための手段は飛行機にするか寝台特急「あけぼの」にするか二つに一つ(高速バスは利用しないので)。となれば、久しく乗車していない「あけぼの」を選択するのは自然の成り行きというものです(^^)。2022レ寝台特急「あけぼの」上野行きは18:25の発車なので、僕は4月23日の夕方6時頃、青森駅へ行きました。
「あけぼの」久しぶり。
4番線にはハイブリッド新型車両HB-E300系気動車「リゾートあすなろ」が停車しています。17:41に新青森駅に到着した8535D快速「リゾートあすなろ下北4号」が回送で青森駅へ戻ってきたのでしょう。
新旧気動車が肩を並べた。
「あけぼの」は、僕が改札を抜けてホームへ向かった頃にはすでに入線していました。1/2番線ホームが原則として青い森鉄道専用になったので、以前は1番線から発車していた「あけぼの」は3番線からの出発になりました。3番線から出発する「あけぼの」とは初めてのご対面です。
この日の牽引は赤ガマEF81-138。「あけぼの」にはおなじみのカマですね。この日の青森地方は終日雨が降り続き、午後6時を回ってまだ空に明るさは残っていますが、雲が低く垂れ込め、どんよりとした夕暮れです。
牽引担当はEF81-138。
昨年12月から3番線発車に。
青森駅を発着するブルートレインは今や1日2往復4本を残すのみ。言わずと知れた「あけぼの」と「日本海」です。青森口ではどちらもEF81が牽引します。「あけぼの」はもっぱら赤ガマに牽かれますが、「日本海」を牽くEF81は伝統のローズピンクを基本にしながら、時には「トワイライトエクスプレス」のカマが先頭に立つこともあります。「あけぼの」を牽く真っ赤なEF81は、後ろに続く青い客車とのコントラストが美しく、「ブルートレイン」という名にふさわしい風格です。機関車のすぐ後ろは1号車、レディースゴロンとシートですが、ドアが折戸で、これまた伝統のブルトレ仕様という感じでうれしいです。
青い車体に赤い車体。
客車のドアは折戸です。
発車ホームが3番線に移ったのを機に作り替えたのか、ホームの乗車口案内板が新調されていました。トレインマークのデザインを取り入れて「あけぼの」はブラウン、「日本海」はブルーを基調にした、大きな字でよく目立つ乗車口案内板になっています。添えられた「寝台特急」の文字が際立ちます。こんな案内板の下に並んで入線を待つ、旅の始まりのわくわく感は、いつの時台も変わりませんね。
▲発車番線が3番線に移って新調された乗車口案内板。なかなかいい感じです。