毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】A300-600Rが運ぶ「元気」。

イメージ 1 ▲青森空港に到着したJAL1207便のコックピットをふと見たら「頑張ろう東北」。泣ける。

 4月16日、北京を朝発って羽田に着き、羽田からJAL1207便に乗って青森へ向かいました。

 震災以降、既に引退していたA300-600Rを復活させ、輸送量を強化している羽田~青森便ですが、今も1日6便のうち2便がA300-600Rで運航されています。JAL1207便もA300-600Rでの運航です。

 到着時の青森地方は雨模様。雲が思い切り低く、高度を下げても下げても地上が見えてきません。RWY06側から空港上空をパスして青森市街地から陸奥湾上空へ抜け、右へ180度旋回してRWY24の延長線上に載ってもまだ地上が見えない。青森空港は高台の上にあるのでこのまま視界不良で着陸できないかも?と思っていると地上が見えないままギヤダウンし、無事着陸しました。青森空港にはカテゴリー3が設置されたので、視界不良には断然強くなってるんでした。

 降機してブリッジを渡り、到着ロビーへの階段を下りようとしたとき、ふと窓外に目をやると、今降りたJAL1207便のコックピットに何か置いてあります。

 立ち止まってよく見てみると、コックピットの窓全体に、自動車の日除けカバー(サンシェード)のように、白い板が置かれてあり、そこには「頑張ろう東北」と書かれているではありませんか。

 やるねえ、JAL。コックピットの窓まで振り返って見る乗客なんてほとんどいないでしょうに、それでもしっかり元気を運んでくれてます。到着した青森空港はあいにくの雨模様で厚い雲のたちこめていたけれど、復活して活躍しているA300-600Rのコックピットは明るく輝いていて、「よし、靑森県民もがんばるぞ!」という気持ちにさせてくれました。頑張ろう東北、みんなで、頑張ろう!

イメージ 2 ▲到着した青森空港はあいにくの雨だったけれど。