毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その51;「はやて16号」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150649.jpg ▲函館方から新青森駅11番線に入線する「はやて16号」。

 2011年1月6日、吹雪。

 新青森駅は2階の切符売場、みどりの窓口のスペースの一角が待合室になっているので、そこに腰掛けて少し待ち、それから改札を抜けて中に入りました。突き当たりの壁面には青森県をかたどった工芸作品が展示されています。

 これは、津軽塗の職人25人でつくる津軽塗伝統工芸士会が約1年間をかけて製作した題して「風土燦華」。青森県の形をした2メートル四方で厚さ9ミリの合板のパネルに、津軽塗の伝統的な四技法「唐塗」「ななこ塗」「錦塗」「紋紗塗」を施したものだそうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150639.jpg 新幹線コンコース。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150636.jpg 津軽塗の技法が結集。

 新幹線コンコースの一角にも待合室があり、そこには07:32発の「はやて16号」の入線を待つ人たちがけっこうたくさんいました。ホームはもちろん、コンコースでさえ、列車を待つには寒すぎるのです。

 僕の記憶では、八戸駅には新幹線車両センターがなく、八戸駅が始発終点だった頃は、列車はすべて八戸駅で折り返すかホームに停車したままで夜を明かすかだったので、発車時間のずいぶん前から列車はホームにいるものと思っていたのですが、新青森駅ではそうではありませんでした。

 新青森駅の北側数キロのところ、将来は北海道へと線路が延びる高架の今現在尽きるあたりに新幹線の車両センターがあって、発車時間が近づくとその車両センターからホームへ入線してくるのでした。だから上り列車のほとんどは11番線発という固定的な運用ができるんですね。

 そんなわけで、発車時間が近づかないと列車が入らないので、こんな寒い日は利用客は待合室で待つしかないのです。季節のいいときならともかく、吹雪で凍えるような日は早めに入線させて乗客が早く車内へ入れるような配慮がほしいところです。なんたってまだ途中駅じゃなくて始発終着駅なんだから。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150645.jpg 函館方から近づいてきた。

 三が日も過ぎ、お正月休みも概ね明けて、もうUターンラッシュという時期でもなくなりましたが、これから北京まで移動を続けなければならないかと思うと、なんとなくゆったりしたいと思い、すみません、また奮発しちゃいました、グリーン車です(^_^ゝ。

 「はやて16号」のグリーン車は後ろから2両目の9号車。ほとんど席が埋まらないまま発車を迎えそうです。実にゆったりしてます。うれしいです。お正月ですからたまの贅沢は許してください。ていうか、外はかなりの吹雪になってます。厳しい冬のさなかの新青森駅です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150659.jpg 奮発してグリーン車

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150653.jpg ▲北側の車両センターから入線した「はやて16号」。もっと早く来て乗客を乗せてあげてほしい。