毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その48;みそおにぎり)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150526.jpg ▲八戸ラーメンと味噌おにぎり。おなじみ八食センターにて。

 2011年1月3日、飛行機が見えた。

 青森から青い森鉄道504M快速に乗って、終点八戸に10:10に到着した僕は、八戸市民の台所「八食センター」へ一直線です!

 我が家は青森市内に住んでいますが、もともと南部地方の生まれなので特に母などは食習慣も南部地方の習慣が身についていて、時々南部のものが食べたくなります。南部地方でしか食べないものは津軽地方では売っていないことが多いので、こうして時々八食センターへ買い出しに来ることが今までもあったのですが、東北新幹線全線開業で青森から八戸まで30分かからずに行けるようになったのはかなりありがたいかも。

 で、今回は津軽地方では手に入らない「干しがれい」を中心に買い物をするつもりですが、その前に腹ごしらえ。

 「八食センター」には海産物やその他食品の商店だけでなく、飲食店もかなりたくさん入っています。市場で買ったものを炭火で焼いて食べられる「七厘村」や回転寿司の「八食市場寿司」などは大人気の行列状態ですね。とにかくいろいろ目移りしちゃうんですが、今回は「郷土料理なんぶや」さんに入ります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150542.jpg 「なんぶや」さん。

 「郷土料理なんぶや」さんには「懐かしの昔味 八戸ラーメン」と染め抜かれたのれんがかかっています。実はこれが目当て。

 「はやて」開業を機に「八戸ラーメン」というブランド化が行われて目に付くようになりましたが、「南部地鶏と白銀産の煮干でだしを取った特製の醤油味のスープで、名川産の長ネギ・田子産のニンニクなどと言った地元の食材を使い、麺は手もみの縮れ麺」が特徴だそうです。つまり、僕が子どもの頃から食べてるラーメンってことなんすよ、要するに(^^)。「八戸ラーメン攻略MAP」のHPには「八戸らーめんは昭和3年頃六日町に鄭克銓さんが食堂来々軒を開店「支那そば」を売り出したのが始まりと言われています」と紹介されてます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150536.jpg 細い縮れ麺は僕の大好物。

 「八食センター」に入っている飲食店の多くでは、中に入ってテーブルについて食べるだけでなく、店頭で弁当や総菜を売っているのですが、「なんぶや」さんでも店頭販売をやっています。その中に見つけたのが「味噌おにぎり」。これまた子どもの頃から食べ慣れた味。大学に進んで東京に行ったときに東京の居酒屋などで出てくる「焼きおにぎり」が三角形のおにぎりに醤油を塗って焼いたものであることを知って超驚いたのを覚えています。青森の南部衆にとって「焼きおにぎり」と言えば、ふつうの味噌を丸い形のおにぎりに塗りたくって火で炙ったものに決まっているのです。それ以外はあり得ない!僕は今でも帰省のときなど母にねだって作ってもらって食べてます。我が家では具は入れませんが、「なんぶや」さんの「味噌おにぎり」には中に「みそ大根」が入ってます。三戸町の朝市で仕入れるみそ漬けの大根だそうです。カリッコリッとした食感がバツグン!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150531.jpg 「味噌おにぎり」

 さて、一気に端折りますが(^_^ゞ、「八食センター」での買い物を済ませ、八戸駅へ戻りました。このとき駅前で「サバーガー」を買って帰ったという話はコチラの記事でご紹介したとおりです。

 帰りは新幹線に乗ってみます。八戸12:55発の「はやて21号」に乗りたいのですが、Uターンラッシュみどりの窓口も自動券売機も長蛇の列で、間に合って切符が買えそうにありません。八戸に着いたときに新幹線の特定特急券を買っておこうと自動券売機に並んだのですが、不思議なことに、盛岡~新青森間は指定席に乗るわけではないのに、列車を指定しなければ特定特急券を買えないことになっていて、帰りにどの列車に乗れるか決められなかったので特急券を買えなかったのです。特定特急券は自由席特急券と同じように列車を指定しなくても帰るようにしていただきたい!と声を大にして言いたい!

 で、自動券売機のサポートをしていた駅員さんに「12:55のに乗りたいんですけど」と言ったら、その場ですぐに「乗車証明書」の紙切れをくれて「下車駅で精算してください」と言われました。けっこう乗れなさそうで焦るお客さんは多いんだな、やっぱり。

 「はやて21号」は七戸十和田駅には停車せず、八戸からわずか24分で新青森駅に到着します。速すぎる!

 最後のトンネルを抜けると、すぐ右には三内丸山遺跡があるはず。右後方には雲谷スキー場の白い斜面と、さらにその向こうの八甲田連山が遠望できます。この日は天気はよかったものの、八甲田のほうは雲が多めで、山頂付近は見えませんでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150550.jpg 新青森到着前に見える八甲田。
 
 三内丸山遺跡手前の最後のトンネルのもう一つ前のトンネルを出たとき、つまり市南部の青森総合流通団地のあたりを走っているとき、右側の空に飛行機が一機見えました。かなり近くに見えたので、青森空港のRWY06を離陸したばかりの飛行機です。

 ところがこの飛行機、どこ行きの何の機材だかよくわからんのです。時間は13:15頃なんですが、この頃青森空港を離陸するスケジュールのフライトはありません。12:05発の羽田行きJAL1204便がディレイしたか、11:55発の新千歳行きJAL2804便がディレイしたか。しかし写真で見ると機材はA300-600Rのようにも見えるし、エンブラエル170のようにも見えるし、しかしいずれにしても所定ではMD-90が入るJAL1204便でも、CRJ200が入るJAL2804とも違います。所定とは違うスケジュールや機材がこの日はあったのでしょうか。

 ともかく、トンネルを出た瞬間の新幹線の窓から間近に飛行機が見えたのはちょっとびっくりでした。これも新青森駅まで延伸した東北新幹線の楽しみの一つでしょうか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818150546.jpg ▲間もなく終点新青森というあたりのトンネルを出た瞬間、右手にJALの飛行機が見えた。