2011年お正月はニッポンで(その46;薄雪の中を「日本海」)
2011年1月3日、ブルトレの着く駅。
朝8時台に青森駅にいるなら、4001レ寝台特急「日本海」を迎えないわけにはいかないでしょう。寝台特急「日本海」には久しく乗っていなくて、そろそろ乗りたいところなのですが、まずは新年を駆けてきた「日本海」を迎えたいと思います。
1月2日の夕刻17:47に大阪を出発した「日本海」は、この日は15時間に及ぶ長駆を定刻で駆け抜け、終点青森にも定刻の到着です。うっすらと雪が降ったことで、ヘッドマークも地柄が見えないほどには薄く雪をかぶったままでした。牽引機はローズピンクのEF81-108。
定刻到着。
「日本海」は、通常1~6号車、11、12号車の8両の寝台車で走り、多客期には7~10号車の4両を増結し、MAX12両で走り、「あけぼの」は通常1~8号車の8両で走り、多客期には最大で9~12号車の4両を増結して12両で走ることが想定されていましたが、12月4日以降は「日本海」も「あけぼの」もMAXで10号車までしか増結されなくなったようです。
牽引機はEF81-108。
そんなわけで、この日到着した「日本海」も、以前は12号車として走っていた開放式A寝台車両には10号車のプレートが入っていました。最大で寝台車12両+電源車1両+機関車1両の14両のフル編成で走る「日本海」は、ほとんどが開放式B寝台車という統一的な編成美も手伝って、実に美しく迫力のある走行シーンを見せていましたが、今やそれもかなわなくなったわけです。2両減ってMAX12両編成でも、現在の在来線の状況からすれば充分に長いですが……。
10号車になったA寝台車。
最前部は電源車。
列車が停止し、ドアが開いて乗客が降り始めると、先頭ではすぐに牽引機の切り離し作業が行われます。この作業は停車後すぐ始まって、機関車はちゃっちゃっと海側へ走り去ってしまうので、「日本海」に乗ってきて青森到着後に先頭の写真が撮りたいなんて人はかなり急ぐ必要があります(^_^ゝ。
切り離しが済むと機関車はまずゆっくりと数メートルだけ前へ移動して一旦停止します。機関車の客車方にもトレインマークが付いていて、こちらは雪に覆われていないので、ばっちりとトレインマークを拝むことができます。しかしやがてすぐに機関車は海側へと走り去っていくのでした。
牽引機切り離し完了。
こちら側にもトレインマーク。
先頭で機関車が切り離されているとき、最後尾ではひきあげ用のDE10の連結作業が行われています。ひきあげを担当するのはDE10-1764。青森ではおなじみのディーゼル機関車です。
12月4日の東北新幹線全線開業以降、「日本海」は新青森駅にも停車するようになりました。下り「日本海」の新青森到着は08:38です。しかし、「はやて18号」は08:28に出て行ったばかりで、次の「はやて20号」は09:42発で1時間以上もあとの発車です。臨時列車の「はやて74号」が運転される日であれば08:58発なので接続するものの、通常だと「日本海」は新青森に停車したところで新幹線接続という点ではあまり意味がありません。20分早く到着できるようにしさえすれば「はやて18号」に接続して八戸、盛岡方面へスムースに足を伸ばすことができるのですが、JRにそのような配慮はないようなのが残念です。
結局、「日本海」はせいぜい終点青森駅で09:28発の4095M特急「スーパー白鳥95号」に接続するだけです。これに乗れば函館着はお昼前の11:38。かつて「日本海1号」が函館まで行っていた頃とほとんど変わらない時間です。それなら今も「日本海」に函館まで行ってもらいたいなんてことを考えてしまいます。
ひきあげ準備完了。