【機内食】天丼だった。
▲CA170便Cクラスのメインディッシュ。
震災の渦中に帰省することとなった今回のレポートも今日で最終回です。
2011年3月15日、新千歳空港国際線エアラインラウンジで「サッポロ・クラシック」を飲みながらのんびり過ごして搭乗開始を待ちます。搭乗開始は13:20の予定。学校の体育館のように板張りの床が続く搭乗待合ロビーをいちばん端っこの68番ゲートまで歩きます。新千歳空港の国際線ターミナル、いいですね。気に入った。また利用しよう。今度は香港行きとかがいいなあ(^^)。
新千歳空港68番ゲート。
さて、搭乗開始。
今回は不肖ワタクシ、貯まったマイレージでCクラスにアップグレードしましたので、8席あるCクラスの1A席に座ります。しかし、通路の反対側に例の金髪刈り上げデブの金持ち中国人が行儀悪く足を壁にもたれさせてのさばっているのが目障りなので(笑)、後ろのの2A席に移動しました。ウエルカムドリンクはシャンペンをいただきます。
ウエルカムドリンク。
CA170便に充当された機材はブレンデッド・ウイングレットなしのB737-800。この日はCクラスは2人だけ。Yクラスのほうもそれほど混んでいるという感じではありません。ほぼ定刻にプッシュバックを開始し、RWY19Rからテイクオフ。津軽海峡に出る頃から眼下には厚い雲が広がり、気流もなかなか安定せず、かなり揺れながらの雲上飛行が続きます。機内サービスもなかなか始められません。
離陸前にドリンクメニューが配られてドリンクは事前に決めてあったので、ようやく飛行が安定し、機内サービスが始まると、まずはドリンクが出されました。僕は赤ワインです。
赤ワインからスタート。
このフライトでワインを飲んでいるのは僕だけなので、せっかく開けた瓶だし、一本全部飲んじゃおうかとも思うのですが、そんなに飲んだらたいへんなことになってしまうのでガマンガマン……でも客室乗務員さんは、グラスが空になるとがんがん注いでくれます。ワインのわんこそば状態です。
食事のトレーが配られました。スモークサーモンの前菜です。それにサラダ、ケーキ、パンとバターが載ってます。パンはもちろん温めたものが出てきます。ワイン飲みながらゆっくり食べます。
機内食スタート。
今回のフライトでは機内食のメニューは配られず、「牛肉麺(確か。うろおぼえ)」と「蝦仁飯(蝦肉飯だったかも)」とどちらにしますかと口頭でチョイスを尋ねられただけでした。「エビごはん」とはいったいなんぞやと思ったので、僕はこちらをチョイス。
そしたら出てきたのはなんと、エビ天丼だった。さすが日本線、いちおう日本ぽいメニューを入れてるわけですね。サトイモとカボチャの煮付け、焼きシシトウ、そして錦糸卵が添えられています。加熱しすぎてごはんの一部ががびがびになってますが、なかなかおもしろいメニューです。
機内でエビ天丼とは。
札幌出発以来、ずっと雲上飛行が続いています。飛行コースがまったく把握できません。以前札幌発瀋陽行きの中国南方航空に乗ったときは、津軽海峡上空で早くも進路を西にとり、ロシア上空から吉林省上空へと抜けて瀋陽へと下って行きましたが、今回は行き先は北京ですから、隠岐まで下ってあとはいつもどおりのソウル上空、天津上空を経由してのコースでしょうか。
ずっと雲上飛行。
コーヒーを飲みながら。
札幌新千歳から北京までの所要時間は4時間25分を予定していて、機内食が済んでしまうと、機内の明かりを消し、まったりとしたけだるい手持ちぶさたな時間がやってきます。僕もワインはこのへんでやめておいて、食後のコーヒを飲みながら読書をして過ごします。Cクラスにしてはリクライニング角度はたいしたことないですが、シートの背もたれをめいっぱいリクライニングさせて、ぐったりとシートに体を沈めます。11日に大地震に遭遇してからのこの5日間、やはり体のほうがずいぶんと疲れてしまったような気がします。
CA170便は、定刻の17:15から少し遅れて北京空港のRYW01に着陸しました。カタール航空のB777-300ERの隣のゲートに入ります。このカタール航空は14:40にドーハから到着したQR898便ですね。折り返しで日付が変わった深夜02:00に北京を発ってドーハへ向かうQR899便になります。
大地震発生から5日、被害の全貌を把握するにはまだ遙か遠く、いったい何が起きたのかさえ正確には把握できていない状況です。北京に戻ってきた自分にはいったい何ができるのか。そんなことを考えながら、重い足取りで飛行機を降り、市内へと向かいました。
北京に到着。
▲隣のゲートにはドーハ行きのカタール航空QR899便が入ってました。