毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】そしてすべてが止まっていた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193907.jpg ▲新スカイライナーに第1ターミナルから乗るのは初めてかも。

 3月11日、定刻よりも少し早めの13:30頃成田に到着したCA925便を降りた僕は、預け荷物もなかったのでするすると入国審査と税関を抜けて、スカイライナーのホームへ下りました。もともと14:39発の「スカイライナー24号」に乗れればよいと計画していたのですが、その一本前の13:59発の「スカイライナー22号」に間に合いました。

 最近の帰国はJALで第2ターミナルに着くかCAで羽田に着くことが多かったので、新スカイライナーに第1ターミナルから乗るのは初めてです。日暮里や空港第2ビル駅ではゆっくり眺めていられない新スカイライナーですが、第1ターミナル(成田空港駅)ではゆっくり眺めることができます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193838.jpg 出発を待つスカイライナー22号。

 新スカイライナー、顔が濃紺なので、地下など明かりの少ないところにいると、ますます地味ですね。ヘッドライトテールライト(by中島みゆき)が点いていないと顔がよくわからない。

 ただ、ドア脇などの行き先表示LEDは鮮明でとてもわかりやすい。特に成田スカイアクセス線が開通したことで京成電車の運行経路が複雑になり、成田空港駅も1面2線のホームを4線に区切って使用しているので、乗り間違えを防ぐために色分けして案内をしています。成田スカイアクセス線はオレンジ色が目印です。新スカイライナーの目印カラーは濃紺なので目立ちませんが、「成田スカイアクセス線経由」の表示に切り替わるとぱあっとオレンジ色になってちょっと華やかになります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193851.jpg なんて地味なんだ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193902.jpg 上野まで44分!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193858.jpg スカイアクセスの目印はオレンジ色。

 「スカイライナー22号」は穏やかな日差しを浴びながら快走し、日暮里には14:39に到着しました。所要40分、やっぱり速い。

 ここから先は3月13日付の記事「【社説】その日の羽田空港」で既にご紹介済みですが、日暮里からは14:44発の山手線1470G列車に乗り換え、それが田端に到着したとき、大地震に遭遇しました。

 田端駅から徒歩で明治通りへ出て、なんとか都バスを使って滝野川三丁目のバス停まで行き、午後4時頃、西ヶ原四丁目の目的地へたどり着くことができました。そのとき、都電荒川線西ヶ原四丁目電停脇の踏切を通ったのですが、上り線の電停にも下り線の電停にも車両が停まっていました。大塚駅前方面は新型の8800形8806号機、王子駅前方面は7000形の7023号機です。しかし、どちらも行き先は「回送車」の表示になっています。

 もう午後4時を回っていましたが、午後2時46分の地震発生のときにここに停まったまま抑止がかかってしまったのでしょう。もうかれこれ1時間以上ここに停まったままで、これから先もまだ運行再開のめどはたっていないようです。運転士さんは車両を離れることもできず難儀だったことでしょう。このとき、首都圏では、すべての鉄道が止まっていました。都電だから乗客を降ろしてしまえばこんな閑散とした電停ですが、JRや私鉄の各駅ではたいへんな混雑と混乱に陥っていたようです。このときからもう10日以上が経ちますが、首都圏では計画停電のために鉄道の運行まだ完全に復旧とはいっていないようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818193915.jpg地震発生とともに抑止がかかって動けなくなった都電荒川線の電車。「回送車」の表示です。