【社説】その日13時30分、成田空港到着。
▲北京発成田行きCA925便。日中線で大型機は今は貴重な存在。
3月11日の朝、北京空港で僕が乗り込んだのは09:25発の成田行き中国国際航空CA925便。最近はこの折り返しのCA926便で北京へ戻ってくることはちょくちょくありましたが、CA925便でこちらから日本へ向かうのは初めてです。機材はB777でレジはB-2064。大型機がほとんど飛ばなくなった日中路線ではレアな存在です。
僕のこの日の席は46L。右側の窓際席ですがずばり主翼にかかっていて地上の景色は望めなさそうです。機材が大きいこともあってか、隣席は空席のままで、わりと快適なフライトを楽しむことができました。とは言え、この日はフライトのほとんどが雲上飛行でしたが。
ずっと雲上飛行。
シートベルトサインが消えてからしばらくすると機内食のサービスが始まります。僕は、朝8時台発のフライトに乗ったのと同じつもりで、いつもと同じのお粥かオムレツ+ソーセージの朝食が配られるものと思い込んでいたのですが、違いました。まずドリンクからして違う。ちゃんとアルコール類があるんです。しかもワインが白も赤もフルボトルから注いでくれる飲み放題状態です。9時半ぐらいに発つ便の機内食は昼食になるみたいです。
珍しくYでもワイン。
機内食は、「魚香肉絲」と「海鮮飯(だったか炒麺だったかうろ覚え)」のチョイスがあり、一瞬悩んだのちに「魚香肉絲」を選択。ちゃんとトレーでサーブされ、スモークサーモンとキュウリのサラダ、パン、デザートにはムース、そしてヨーグルトが付いてて、CAのエコノミークラスでこれならかなり良いほうではなかろうか。愛想の悪さが中国の高校生みたいなCAさんがサーブしてくれるのもCAならではでしょう(笑)。
わりとしっかりした機内食。
もっと笑顔を。
定刻13:50のところ、追い風にあおられたか少々早めの13:30頃、成田空港に無事到着。RWY16Lからの進入は久しぶりで、南寄りの風が吹く季節になってきたことを感じました。ファイナルアプローチで右側に茨城空港(百里基地)がよく見えていましたが、まさかあれがこの約1時間後にはあんなふうになってしまうなんて、このときはもちろん夢にも思いませんでした。
少し早めに成田に到着。
この日はいい天気だったんだな。
CAのフライトはだいたいいつも成田空港第1ターミナル南ウイングの46番、47番ゲートあたりに着くのですが、ふと見ると、隣のゲートにはルフトハンザが到着していました。10:10到着のLH714便で、折り返し13:25発のミュンヘン行きLH715便だと思われますが、機体が妙に長い。というか、長すぎる。なんだこれは。
よく見ると、R1ドアの脇に「A340-600」と入っています。おお!A340のダッシュ600ですか!初めて見たかも。A340-600は全長75.3mで、全長76.3mのB747-8がロールアウトするまでは世界最長の民間航空機だったそうです。ただ、B747-8はまだ営業運転はしていないはずですから、実際に旅客を乗せて飛んでいる飛行機としては依然A340-600が世界最長ですね。3クラス仕様で380席はダッシュ200に比べ120人も多く乗客を乗せられるのだとか。
ちなみに、ルフトハンザ航空は地震発生以来成田乗り入れを中止しており、29日までは関西-フランクフルト・ミュンヘン、中部国際-フランクフルトの3路線を臨時ダイヤで飛ばしているそうで、現在成田空港ではルフトハンザ航空の機材は見られなくなっています。
▲初めて見たかも、ルフトハンザのA340-600。長い、長すぎる。