【社説】その日の朝。
▲朝発の日本便に乗りに北京空港へ行くと必ず見かけるフィンエア。ニューマーキング機です。
2011年3月11日、日本で大地震が起きたその日の朝のことを今日は書きましょう。
既出の記事でも書いたとおり、3月11日、僕は北京発成田行き中国国際航空CA925便で帰国しました。
CA925便の北京出発は09:25。自宅を7時頃に出て北京首都空港へタクシーで向かいました。チェックインを済ませて、いつもどおりバーガーキングで朝食を食べ、セキュリティを抜けて搭乗待合ロビーへと向かいます。
朝北京を発つ日本便へ乗りに来ると必ずフィンエアの飛行機を見かけます。この日もちゃんといました。07:55発のAY051便です。11:35発のAY052としてヘルシンキへ折り返すことになっています。機材はフィンエアお得意のA340ですが、マーキングがいちもと違う感じ。昨年末に発表されたばかりというマーキングだそうですが、けっこうかっこいいすよね。
行きたいなあ、フィンランド。
左は08:45発のSQ803便。
朝8~9時台は北京発の日本便のラッシュタイム。CAを中心に日本各地へ飛んでいきますが、日系航空会社のフライトもJAL、ANAそれぞれ1便ずつ、北京を朝に発って成田へ向かいます。この日見かけたのは、08:25発の成田行きJL860便、機材はB737-800で、ちょうどプッシュバックが始まったところでした。羽田~北京便は旺盛な需要を受けてJALはB767、ANAはB777を投入していますが、その代わりダブルデイリーの成田便は機材を小型化し、JALはB737-800を、ANAはA320を飛ばせています。
成田行きJL860便。
日系のNRT便は小型化傾向。
CA925便の搭乗ゲートが近づいたあたりでひときわ目立っている飛行機を見つけました。日本には就航していないので日本国内で見かけることはできませんが、中国では時々見かけます。真っ黄緑のボディに、尾翼には日の丸のごとき赤い丸に白抜きで「S7」の文字。最前部のドア脇にも同じマークが入っていますが、エアラインの名称は書かれていないので、一見どこの航空会社かわかりません。コクピットグラスの脇にロシアの国旗が小さく入っているのでロシアの航空会社なんだなということはぼんやりわかります。
搭乗ゲートの表示を見ると、便名は「S7874」。尾翼マークの「S7」がそのままツーレターコードのようです。行き先は「新西伯利亜」、つまり「ノヴォシビルスク」です。これはノヴォシビルスクから飛んで来て北京に07:50に到着したS7873便の折り返しで、機材はA320ですね。
この航空会社はそのものずばりの「S7エアライン」。これ、ノヴォシビルスクを拠点に設立された「シベリア航空」の新商標・新愛称なんだそうです。北京からはノヴォシビルスクの他、イルクーツク、ウラジオストク、ハバロフスク、クラスノヤルスクにも飛んでおり、中国へは北京の他、瀋陽、三亜(海南省)、ウルムチにも乗り入れていて、けっこうメジャーなエアライン。このど派手なカラーリングに惹かれて、乗ってみたいようななるべく乗りたくないような(^^)。
新西伯利亜行き搭乗中。
▲真っ黄緑に日の丸+「S7」のマークがちょっとびっくりのS7エアライン。