【社説】羽田脱出
▲ようやくチケットをゲットすることができた3月12日15:15羽田発青森行きJAL1207便。
少しでも仮眠を取ろうと国内線第1ターミナル出発ロビーの床に横になりましたが、午前4時過ぎに緊急地震速報が鳴り響いて寝るどころではなく、そのままカウンターの行列に並びました。カウンターは通常5時半にオープンするのですが、この日に限っては東北地方の各空港の発着可否の確認に時間がかかるということで、カウンターオープンは6時とする旨の案内がありました。僕は5時前に並んだのでかなり前のほうの位置につけましたが、6時のオープン前には出発ロビーを埋め尽くすような長い列になっていました。
僕は07:20発の青森行きJAL1201便を先得割引で確保していたのですが、08:35発までの全ての便の欠航が早々と決まりました。カウンターでようやく僕の番になり、とにかく青森へ行きたい旨を告げると、JALの係員さんは「15:15発のJAL1207便に空席があるので予約は入れるが、飛ぶかどうかはまだわからない。飛ぶことが決まったら発券する」との対応をしてくれました。
まだ朝7時前ですが、一晩空港内に滞留していた利用客だけでなく、東京モノレールと京急線が朝の始発から動いたこともあって外からも人が続々と押し寄せ、フライト変更のカウンターへつながる列はますます長くのびていきます。
出発ロビーの中央では、JALの職員さんたちが、おにぎりやお弁当を無料で配り始めました。必ずしも空港内で一晩明かした人だけが対象ではなく、そのとき空港にいた人全員を対象に「ご面倒をおかけしています」「おつかれさまです」などの声をかけながら食べ物を配ったりゴミの片付けなどをしていました。僕もおにぎりなどをいただいて、人通りの少ない一角を見つけて床に座ってそれを食べ、横になってうとうとしたりして過ごしました。
出発ロビーの中央では、JALの職員さんたちが、おにぎりやお弁当を無料で配り始めました。必ずしも空港内で一晩明かした人だけが対象ではなく、そのとき空港にいた人全員を対象に「ご面倒をおかけしています」「おつかれさまです」などの声をかけながら食べ物を配ったりゴミの片付けなどをしていました。僕もおにぎりなどをいただいて、人通りの少ない一角を見つけて床に座ってそれを食べ、横になってうとうとしたりして過ごしました。
弁当を配るJALの職員さんたち。
正午過ぎ、JAL1207便の運航が決定したので、自動発券機で搭乗券を受け取りました。これでようやく青森へ帰れます。出発までまだあと3時間もあるけれど早々にセキュリティを抜けて搭乗待合室へ入り、今度はそこで時間を過ごすことにしました。搭乗待合室の各ゲートで見られる光景はいつもと変わらないように見えますが、北行きのフライトのゲートに並ぶ人々の中には空港内で一夜を明かし、やっとの思いでチケットを手に入れた人もきっと多いに違いありません。
僕は19番ゲートから。
15:15発の青森行きJAL1207便は19番ゲートからの出発です。機材はB737-800。昨秋伊丹発青森行きの便でB737-800に乗ったことはありますが、羽田~青森線では初めてです。この便はJEXによる運航らしく、JEXの制服を着た乗務員さんたちが迎えてくれました。なお、このあと14日からは青森~羽田線にはA300-600Rが復活し、いつまでかはわかりませんが1日6便ともA300-600Rが活躍しています。
カウンターのあの混雑だったので席の希望など言える余裕はなく、指定されたままの席に就くしかありません。機内はもちろん満席です。
僕の席は16C。通路側だとは思っていましたが、座ってみると妙に視界が広く、圧迫感がなくて、余裕のある席ではないか。実は16Cの前の席であるはずの15Cの位置にはシートがないのです。あるのは言ってみればシートの背もたれのない座面だけという感じで、だから視界が広くて圧迫感がないのです。15列目はクラスJと普通席との境目の席なので通路が曲がってしまうため、その緩衝措置として15Cの部分にはシートを設けていないのでしょう。そんなわけで、16C席は意外と乗りドク席かも?
15C席部分にはシートがない。
▲そのおかげで16C席は前がどーんと開いていて視界が広く、圧迫感もなくてある意味乗りドク席。