2011年お正月はニッポンで(その40;四国最終日)
▲下灘駅の定番の風景。もうちょっと晴れていればよかったんだけど。
2010年12月29日、温泉で忘年会。
駅舎にはおそらく近所の「大正琴仲良し三人組」のおばあちゃんによって正月の盛り花が飾られ、華やかさを増しました。空も少し明るくなってきたようです。
駅舎の中から改札口越しにホームを見遣るという青春18きっぷのポスターのワンシーンを目にしてから、その改札口を抜けて外に出ます。かつて1面2線だったホームの駅舎側はとうに埋め立てられて、幅の広い1面1線のホームになっています。そこには屋根のかかったベンチがあり、駅名標があり、電灯が吊られた電信柱があるだけです。
ここで夕日を待ってみたい。
これも定番のワンカット。
この日は天気がそれほどよくはないので、海の方の視界もそれほど効きません。それでもいくつかの島影は見えています。地図で見ると、下灘駅の正面は山口県の柳井あたりで、柳井の手前にあるいちばん大きな島は屋代島(周防大島)で、その手前にも小さな島がいくつか点在していて、それらが折り重なって複雑な水平線の景色を作り出しています。もっとくっきりと晴れていれば、もっとすばらしい風景を楽しむことができるでしょう。
青空も見えてきた。
いくつか島影も見えた。
下灘駅から西側串駅方面を見渡すと、下浜の漁港と集落が見え、線路沿いには「夕やけこやけライン」こと国道378号線が続いています。下灘駅のホームもけっこうな長さを維持していますが、今やこの駅を発着する列車のほとんどは1両編成の気動車ばかり。キハ185系3000番台の普通列車がまだ残っているとすれば、2両編成の列車はそれぐらいでしょうか。
ホーム長はかなり長い。
さて、今回の下灘駅訪問も終わり、再び車で約1時間かけて松山駅まで戻ります。松山駅にまで戻ってからあとはお酒が入るので車はやめて、まずは13:34発の今治行き普通列車4538Mに乗って伊予北条駅へ移動します。
伊予北条駅からは、海の見える温泉施設「コスタ北条」へ最近は通っていましたが、今回は北条地区にもう一つある施設「シーパ」のほうへ初めて行ってみます。
こちらも「コスタ北条」同様、露天風呂や食事処から瀬戸内海の絶景が見渡せるスバラシイロケーション。露天風呂と内湯を行ったり来たりしながらじっくりと温泉に浸かり、風呂上がりは、まずは屋外テラスにも出られる軽食コーナーでじゃこ天をつまみに生ビールをしばらく飲み、それから上の階の座敷に移って刺身やらなんやらで熱燗を次から次へと空け、すっかりいい気分。瀬戸内海を眺めながら忘年会、いいもんです(^^)。
そうして再び戻ってきたのは伊予北条駅。午後7時を回ったところであります。
日の暮れた伊予北条駅。
松山方を望む。
本当はもっとゆっくり飲んでいたいし、松山に河岸を変えて飲み直したいところでもありますが、そうも言っていられない。伊予北条19:48発の1032M特急「いしづち32号」に乗って愛媛を離れます。
「いしづち32号」は坂出着21:42で、3分の接続で5032M特急「サンライズ瀬戸」に乗り継ぎ、僕は東京へ戻ったのですが、坂出には定刻に到着したものの、瀬戸大橋線で人身事故があって「サンライズ瀬戸」のほうが遅れ、結局坂出を出発できたのは20分か30分遅れだったでしょうか。「サンライズ瀬戸」に乗ってからは酔いに任せて爆睡したので、それからあとのレポートはありません。あしからず!(^^)