毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その32;豊肥本線区間運休)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145640.jpg ▲再び豊後竹田駅。これから大分へ出ます。

 2010年12月28日、強風。

 丸長旅館さんに預けておいた荷物を引き取ってさあ出発だというそのとき、長湯は信じられないくらいのどしゃぶりになりました。びっくりです。宿の主人が「バス停に置いておいてくれればいいですから、傘を持っていっていいですよ」と言ってくださいますが、そうもいかないので、小降りになるのを待ちます。小降りの雨を突いて、丸長旅館さん脇の坂を上ってバス停へ出ます。バスは12:32発です。竹田市内と長湯温泉を結ぶバスはおおむね1時間に1本走っています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145635.jpg 上下とも1時間に1本。

 バスの豊後竹田駅到着予定時刻は13:18。前日熊本から乗ってきた1074D特急「九州横断特急4号」に乗るつもりなのですが、その発車時刻は13:27。9分しか余裕がないので、バスが遅れると困ります。しかし、田舎道だけに車通りは少なく、すいすいと走ってバスは定刻どおりに豊後竹田駅に着きました。

 乗車券は持っているので、自動券売機で自由席特急券だけ買って、ほとんど立ち止まることなくホームに上がると、あれ?まだ時間前なのに、もう列車がホームに入ってる!しかも、前日は山側の2番線を発着したはずなのに、この日は駅舎側の1番線に停まってる。なぜだろう?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145645.jpg 到着時間前なのにもういた。

 駅員さんに聞いてみると、この日は強風でダイヤが乱れていて、別府からやってきて12:57に豊後竹田に到着した1073D特急「九州横断特急3号」が豊後竹田で運転が打ち切りになり、宮地、阿蘇方面への乗客は豊後竹田からバスで輸送し、人吉を出発した「九州横断特急4号」がどこで運転打ち切りになったのかわかりませんが、豊後竹田に残った車両を「九州横断特急4号」として別府まで運転することになったとのことでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145701.jpg 豊後竹田が始発駅になった。


 そんなわけで、思いもかけず始発駅となった豊後竹田のホームに停まっている「九州横断特急3号」折り返しの「九州横断特急4号」の車内は誰も乗っておらず、カラです。前日同様、この日も3両編成での運転で、中間車には「186 ASO YUFU EXPRESS」の文字が入った「あそ」「ゆふ」仕様のキハ186-7が充てられています。最後尾3号車はキハ185-1004ですね。

 大分からの普通列車4434Dの到着を待って、「九州横断特急4号」は3両編成の列車に豊後竹田からの乗客が数人乗っただけで発車です。4434Dのほうも所定の1番線ではなく、いつもとは反対の2番線に到着です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145654.jpg 2号車はキハ186

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145649.jpg 無人の3号車。

 「九州横断特急3号」の運転取りやめ区間へ行く予定だった人には災難でしたが、僕は他に誰も乗っていない特急車両で大分までのショートトリップを満喫します。客室乗務員さんもおらず、車内販売もありませんでしたが(客室乗務員さんは乗客と一緒に代行バスで熊本方面へ向かったのでしょう)、キハ185のエンジン音に身を任せて、なかなか得難いショートトリップでした。そして大分到着は14:26。列車はこのあと別府まで行きますが、僕はここで下車です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145707.jpg 大分に到着。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818145712.jpg ▲いつもは2両編成で見慣れているので、1両増えただけでも貫禄が増すなあ。