2011年お正月はニッポンで(その23;ジャンボおにぎり)
2010年12月27日、スイッチバック。
さて、まずはランチ。熊本駅のホームの売店には駅弁をはじめとして食べ物がたくさんあって(なにしろ牛丼の吉野家までホームにあるんだもんね)あれこれと悩みましたが、結局買ったのはジャンボおにぎりと蒸かしたての「いきなり団子」。どうしてこういう名称なのか今もさっぱりわからないけれど、「いきなり団子」は熱いうちにホームで列車を待ちながら食べてしまい、車内では車内販売のコーヒーとともにジャンボおにぎりを食べました。「九州横断特急」の車内販売でコーヒーを買ってもカップは「リレーつばめ」のものなんですね。
僕が九州でいちばんたくさん乗ったことがある特急は「九州横断特急」ではないでしょうか。JR四国から譲り受けたキハ185がJR九州のデザインを受け入れて生まれ変わり、ウッディで柔らかい印象を与える車内の内装はいつ乗っても快適です。背もたれ裏に収納されたテーブルの裏にもさりげなく焼き印風に入っている「TRANS-KYUSHU LIMITED EXPRESS」の文字もセンスいいと思う。
TRANS-KYUSHU LTD EXP。
電化区間の終点である肥後大津を過ぎると標高もだんだんと上がってきて、車窓に広がる雪景色もますます雪深くなってきました。これぐらい積もっているともはや本当に九州とは思えない!今乗ってるのは花輪線の列車ですと言われても信じてしまいそうです(^^)。
ここは東北か?
立野駅に到着した列車は、進行方向を変えて今来た方向へ戻りつつ今来た線路からは分かれて勾配を上り、上り詰めたところで停止し、再び進行方向を変えて更に勾配を上っていきます。「Z」字形のスイッチバックが立野~赤水間に存在するのです。
以前赤水側から普通列車で立野へ下りてくる列車に乗ったときは、運転士さんが車内を移動して運転台を変えて進んでいましたが、今回の「九州横断特急4号」では運転士さんは移動せず、ずっと大分方の運転台に座ったままで運転していました。そうすると立野駅ホームからスイッチバックの折り返し地点まではバック運転ということになりますが、車掌さんが乗務しているからそれでいいのでしょう。
立野駅到着。
下の写真は、立野駅からバックしてスイッチバックの折り返し地点まで上ったところです。信号の先にポイントがあって線路が二股に分かれていますが、右へ行くと立野駅へ下っていくことになり、左へ行くと赤水駅へ向かって上っていくことになります。
スイッチバックの折り返し地点。
ここから再び進行方向を変えて前へ向かってゆっくり進み、ポイントで左の線路へと入っていきます。下の写真は、ポイントで分かれて赤水駅方面へ入って少し行ったところですが、すでに右側の線路との間に段差が生じているのがわかるでしょうか。このあと右側の線路はどんどん下へ下って行き、列車はぐんぐんと勾配を上がっていきます。立野駅ホームの標高は277m、スイッチバックの折り返し地点の標高は306m、そして赤水駅の標高は465mだそうですから、ひと駅で一気に190mもの高度をかせぐのですね。