毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その21;DXグリーン席)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144942.jpg熊本駅に到着した「有明1号」。

 2010年12月27日、デラックスグリーン席。

 思いもかけぬ九州の雪景色の中を、特急「有明1号」は快調に走ります。我が1号車グリーン車には、博多発車時に5名ほどが乗った以外は途中駅からの乗車はなく、静かな車内が続いています。

 グリーン車は2×1の3列アブレスト787系グリーン車のシートは、シートピッチが余裕の1,200mmで広々とくつろげることはもちろんですが、それよりスゴイのは、背もたれが上下別々にその傾きを調整できることで、つまり、背もたれが中折れ式になっていて、背もたれは深く倒しつつ、ヘッドレストは少し起こして、枕をしたような状態にして休んだり読書をしたりができるんです。新幹線のグリーン車ですら試みたことのない、最もくつろげる態勢を自然に維持できるこのシート、これまたさすがJR九州です。

 唯一残念なのは、「有明」には、「リレーつばめ」のつばめレディさんのような客室乗務員の乗務はなく、ドリンクサービスなどもないことです。そう言えば、「リレーつばめ」がなくなったら、つばめレディさんたちはどこへ行くのでしょうか。全員そのまま九州新幹線へとシフトするのかしら?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144932.jpg グリーン席のシート。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144937.jpg 背もたれが中折れする。

 今回乗った787系は「有明」仕様の6両編成でしたが、JR九州の誇るデラックスグリーン席もちゃんとありました。誰も乗ってこなかったので、その席もちょいとのぞいてみましょう。

 1号車の最前部に、一般グリーン席とは透明・半透明な仕切りで区切られてわずか3席のみのデラックスグリーン席があります。モケットは市松模様。リクライニング角度はなんと144度でほぼフラットになるらしいので、座ってみればよかったです、マジで(笑)。鉄道車両の座席としてはおそらく最大じゃないでしょうか、この角度。リクライニングだけじゃなくてレッグレストもあって、すべて電動式。コート用のハンガー、読書灯、PC用の電源コンセントなども装備されてます。こんなデラックスな席なら一度は乗ってみたいけれど、1時間やそこらでは乗り足りない。3月12日改正では宮崎空港発博多行き「にちりんシーガイア24号」にデラックスグリーン席付きの787系が充当されるらしく、これに完乗すれば6時間04分にわたってこのシートが独占できるようなので、ちょっとこれ、狙ってみるか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144923.jpg デラックスグリーン席。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144928.jpg リクライニングさせたかった。

 そうこうしているうちに「有明1号」は終点熊本に定刻に到着しました。列車はそのまま武蔵塚まで行きますが、僕はここで下車です。ホームの売店で昼食を買い込み、次の列車のホームへと跨線橋を移動しますが、熊本駅は新幹線開業に向けた工事のラストスパートといった感じです。新幹線の高架と新幹線駅はほぼできたように見受けられ、駅舎や在来線ホームと新幹線を結ぶ連絡通路などの工事がまだまだ続いているという感じですかね。熊本駅は大きく変貌中であります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144953.jpg 工事の進む熊本駅構内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144949.jpg ▲新幹線の高架はすっかりできあがった趣。開業まであと3ヶ月とちょっとの時点の姿です。