毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その20;雪景色)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144855.jpg ▲「有明1号」の車窓には、九州を走っているとは思えない雪景色が広がった。

 2010年12月27日、雪景色。

 熊本経由武蔵塚行きの特急「有明1号」は、定刻09:52に博多駅を発車しました。

 九州新幹線全線開業前に「有明」に乗れるのはこれが最後になるので、奮発して1号車のグリーン車に乗りました。787系グリーン車に乗るのは初めてです。

 1号車のドアから車内へ入ると、右側に細い通路がのびています。通路がこうも細いのは、壁で仕切られた内側にグリーン個室「サロンコンパートメント」があるからです。ちょっとのぞいてみます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144902.jpg 客室へ向かう細い通路。

 この日はサロンコンパートメントの利用者はなく、ドアは開いていたので、ちょっとおじゃまします。この日は天気が非常によく、窓からは強い日差しが差し込み、室内は春を思わせる陽気です。その強い日差しに浮き上がっているのは一人用のシート。グリーン車のオープン客室のシートと同じでしょうか。

 そしてその前には大きめの褐色でウッディなテーブルがあり、それをはさんでL字型にソファーがあり、4人用の個室ということになっているのでこのソファーには3人が腰掛けることが想定されていますが、詰めれば4、5人は十分に座れそうな大きさ。寝転んでもよさそうな感じです。こういう個室を作ってしまうところがさすがJR九州です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144906.jpg ぽかぽか陽気の個室室内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144912.jpg 寝転んでも行けそうなソファー。

 その細い通路を抜けてドアを開ければ、そこはグリーン車のオープン客室。2×1の3列アブレストでシートが並んでいます。床の絨毯も厚めで、車内はとても静か。グリーン車らしい静寂がそこにはあり、ビジネスのための移動でも、旅の一部としての移動でも、落ち着いたぜいたくな空間を楽しむことができそうです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144849.jpg オープンキャビン。

 僕が青森を出発したのは12月25日のお昼。その日は朝から吹雪で、雪も積もりかけていましたが、その冷え込みは全国的だったようで、なんと福岡も雪景色!車窓から見える田んぼや山々や民家の屋根には雪がしっかり積もっていて、一面真っ白ではないですか。車窓の景色だけ見ていると、九州を走っているとは思えません。九州でもこんなに雪が積もることがあるんですね~。

 「有明」は新幹線連絡を担う「リレーつばめ」とは違って停車駅がこまめに設定されています。「有明1号」の停車駅は、博多を出ると、二日市、鳥栖、久留米、羽犬塚、瀬高、大牟田、荒尾、長洲、玉名、上熊本、熊本、そして豊肥本線に入って新水前寺、水前寺、終点武蔵塚です。熊本までは博多から1時間25分の予定です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144918.jpg ▲博多を出て二つ目の停車駅鳥栖には10:12の到着。鳥栖より南へ行くのはすごく久しぶり。