毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その13;新青森駅のホームは狭い)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144532.jpg ▲「しんあおもり」の駅名標の向こうには「はやて」。

 2010年12月25日、「はやて24号」。

 新青森駅の新幹線ホームに上がりました。屋根に覆われているのでホームには雪こそ積もっていませんが、しかし寒い。寒すぎる。ホームで列車を待ってなんかいられないという感じです。

 外は吹雪。ホームの北側の端っこに行ってみると、雪が吹き込んでホームの端の部分だけはうっすらと雪をかぶっています。線路はホームから今しばらく線路が伸び、車両センターまでつながっているはずですが、その線路脇には無数のスプリンクラーが設置され、勢いよく水を吐き出して融雪に努めています。冬の寒さが厳しく雪の多い青森では、在来線ではポイント部分に電熱線を入れることで熱で融雪する方法がとられていたと思うので、スプリンクラーの散水による融雪は青森ではこの新幹線での導入が初めてではないでしょうか。こうすることで雪に負けない新幹線の運行が確保されるのですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144536.jpg 新青森駅函館方、融雪中。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144540.jpg 雪対策はたいへんです。

 さて、新幹線のホームに上がってみての第一印象は、「ホームが狭いんじゃ?」です。八戸駅のホームには片側しかないホームドアが両側にあるせいもあり、測ってみたわけではないですが、八戸駅と比べてもホームの幅からして狭いような印象。その狭いホームのところどころに下へおりる階段やエスカレーター、エレベーター、待合室、売店があり、その部分のホームはなおさら狭くなっていて、大きな荷物などを持っていると人がすれ違えないのではと思うほどです。いくら5年後には新函館まで延伸されてただの通過駅になってしまうとは言え、もっと余裕のある造りで建設できなかったのかと、かなりがっかりです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144552.jpg ホーム、狭い。


 11番線と13番線に「はやて」が停まっています。11番線は僕がこれから乗る11:42発の「はやて24号」。13番線の列車はなんでしょうね。13番線のほうの車両のドア脇の行き先表示LEDには「新青森」と表示されています。僕はこの表示を実際に目にするのは初めてなので新鮮です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144555.jpg新青森」表示もお初。

 「はやて24号」は吹雪の中を11:42に定刻発車。僕の新青森発の新幹線の初乗車です。とは言っても、延伸区間新青森~八戸間のほとんどはトンネルなので、車窓の景色を楽しむという感じではありません。「はやて24号」は七戸十和田駅には停車しないので、わずか23分で最初の停車駅八戸に到着です。速い。在来線特急が1時間かけて結んでいたのが夢のようですが、でもやっぱり在来線で車窓から陸奥湾の海を眺めながら移動したいような気も。

 北からやってきて初めて停まった八戸駅のホームもどことなく今までと違って見えます。違うと言えば、八戸駅駅名標にはしっかりと北側の隣駅になった「七戸十和田」の文字が刻まれています。ホームにある列車案内LEDを見ると、八戸を始発・終着とする列車がなくなったことで、原則として2面4線のうち中央の12・13番線だけが使われるようになったことが窺えます。通過駅になってしまった八戸の将来に不安がないわけではありません。青森県が全体として発展できる、そんな新幹線になってほしいと思います。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144600.jpg新青森駅からわずか23分で到着した八戸駅。通過駅としての試練が待ち受けるのか。