毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

2011年お正月はニッポンで(その14;細かくちぢれた細麺のラーメン)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144605.jpg ▲細かくちぢれた細麺のラーメンが食べたくて「米沢ラーメン愛愛」大塚駅前店へ。

 2010年12月25日、ラーメンが食べたい。

 初めて新青森駅から新幹線に乗って、「はやて24号」で全線完乗を果たして、東京駅で降りました。あれこれと用事を済ませ、この日の宿は山手線大塚駅前のビジネスホテルです。

 海外で暮らしているとたまに日本へ帰国したときにどうしても食べたくなるものがいくつかあります。寿司や刺身、天ぷら、すきやきなど外国人でも思いつく典型的日本料理なんかは、北京にも山ほどある日本料理店でそこそこのものが食べられます。ところが、材料も簡単に手に入りそうでどこででも食べられそうな基本的なもののおいしいお店が意外にもありません。僕にとってのそのトップ3は「ラーメン」「とんかつ」「カレーライス」です。カレーは北京にも最近CoCo壱番屋ができたのでだいぶ改善されましたが、残りの2つはここぞというお店がありません。

 そこで、まずはラーメンを食べようと思い、大塚駅前へ徘徊に出ます。しばらく歩くうちにラーメン屋が数軒見つかりました(大塚駅前名物「ホープ軒」を含む)。その中で僕が選んで入ったのは、「米沢ラーメン・愛愛」。

 僕が小さい子どもだった頃、割烹をやっていた伯母が賄い飯的に時々ラーメンを僕にも作ってくれたのですが、そのラーメンが僕は大好きで、伯母に頼んで朝昼晩三食ともこのラーメンを作ってもらったりしたこともあるほどです。伯母の作るラーメンは、麺がすごく細くてちりちりと細かくちぢれていて、スープは醤油味のあっさりスープ。

 米沢ラーメンはWikipediaによれば「細打ち縮れ麺とあっさりとした醤油味のスープが特徴。出汁は野菜や鶏ガラ、煮干しなどを使う店が多い」のが特徴とのことですが、伯母が作ってくれた僕の大好きなラーメンにそっくりではありませんか。そんなわけで、東京に住んでいたときは、「愛愛」を見つけて以来時々入ることがあったのでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144617.jpg 麺を上に出してみた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144623.jpg かなり細く細かくちぢれた麺。

 お店には申し訳ないですが、「愛愛」はチェーン店で都内各所にあるものの、ものすごくずば抜けておいしいというわけではなく、必ずといっていいほど外国人留学生とおぼしき人がバイトをしていて、全体的に愛想がいいとは言えず、麺が細くてすぐ火が通るせいかあまりコシがなくぷつぷつと切れやすいのですが、細いちぢれ麺を扱うラーメン屋は東京ではほとんど見かけない(知らない)ので、僕の好きなタイプのラーメンを食べようとするとつい「愛愛」に入ってしまうのです。

 日本に帰ってきて食べたくなるもののもう一つが「焼き餃子」。中国では茹で餃子が圧倒的主流であり、しかも主食として食べます。焼いてぱりぱりになった薄い皮の焼き餃子は中国にはほとんどありません。餃子定食と称して焼き餃子をおかずにごはんを食べる日本人の姿は、中国人の目にはかなり奇異に映っています。しかし、ぱりぱりの食感の焼き餃子は日本人にとってはなくてはならない食べ物。日本に帰ったらやっぱり食べたくなるんですよね。というわけで「愛愛」では餃子も一枚、食べました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144609.jpg これも食べたくなる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818144613.jpg ▲薄い皮をぱりぱりに焼いた焼き餃子、なぜか中国にはない。