毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その51(最終回);雨の上海)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234732.jpg ▲雲上を順調に飛行するJL877便の最大の特徴はこのブレンデッド・ウイングレット

 2010年10月13日、万博閉幕間近い上海にて。

 成田空港第2ターミナルの81番ゲートへやってきました。これから14:05発の上海浦東行きJL877便に搭乗します。このフライトも以前はB767で運航されていたと思いますが、いつの間にやらB737-800に小型化されてしまいました。JALB737-800には、10月に一時帰国した際に、国内線ですが伊丹から青森まで乗りました。新しい飛行機ですが、所詮は3×3列のナロウボディ機、満席だと狭苦しさ、息苦しさは否めませんでした。今回は国際線で初めてそのB737-800に乗るのですが、そんなわけであまり気が進みません。しかし乗らなければならないので、13:45、搭乗開始です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234722.jpg もうすぐ搭乗開始。

 上海万博も残り2週間ちょっととなり駆け込み参観者もいるのか、この日のJL877便は満席。席は窓際なので息苦しさは十分です。天気は上々ですが、富士山が見たくて北京へ戻るときと同じように左側のA席にしていたのに、上海行きで富士山が見えるのは右側だということがわかってがっくり。さっきとんかつ食べたので機内食は遠慮して、ふて寝してしまおう!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234726.jpg 富士山こっちじゃない。

 というわけで、よく覚えてないけどJL877便はたぶん定刻の16:15に上海浦東空港に到着しました。浦東空港を利用するのはこれが2回目、前回は夜9時過ぎの到着だったので明るいうちに浦東空港に降りるのはこれが初めて。膨大な数の旅客が長大な列を作っているのに入国審査のカウンターがちょびっとしか開いていなくてむちゃくちゃ時間がかかるなど不快な思いを重ねながらなんとか市内へと入りました。

 この日の上海はあいにくの雨。それでもバンドを散策します。雨に煙る租界時代の上海が今も変わらずにそこにありました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234736.jpg 雨の外灘、バンドの夜景。

 さて、この連載記事「青森を拠点にのんびり秋休み」、まさかこんなに長くなるとは思っていなかったのですが、今日が連載51回目でようやく最終回です。その最後のネタは、上海万博絡みでいきます。

 上海に到着した翌日も雨。荷物も多いし、ホテルからタクシーでいつもの虹橋空港へ向かいます。虹橋空港の新しい第2ターミナルができてからは、さすがの浦東空港も古びた感じがするし、何よりも遠さが際立って、虹橋空港しか使いたくなくなってしまいます。

 虹橋空港からは、11:00発の中国東方航空MU5107便で北京に戻ります。このフライトが、偶然にもエキスポのスペシャル・マーキング機だったんです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234748.jpg 雨の上海虹橋空港

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234753.jpg 旅の最後はEXPO2010機。

 虹橋空港は航空会社のチェックインカウンターなどがある出発ロビーにはお店やレストランはほとんどないので、さっさとセキュリティを抜けて搭乗ロビーへ出るに限ります。僕は搭乗ロビーにあるサブウェイでブランチにフットロングを一本食べました。

 それからMU5107便のゲートへ向かいますが、そのゲートは因縁の60番ゲート。6月に出張で来たとき、帰りのフライトをこのゲートで待ち始めたが最後、飛びそうで飛ばない状態のままベンチで一夜を明かすことになり、結局フライトは12時間遅れになったという忌まわしいゲートです。この雨では今回も遅れはしないかとひやひやものです。案の定、折り返しになる北京からのMU5102便(たぶん)はまだ到着しておらず、イヤな予感。しかし、MU5102便はそれほど遅れずにランディングし、ゆるゆると目の前のゲートにスポットインしました。そしてこれがEXPOスペシャル・マーキング機だったのです。結局上海万博は仕事で一回入場し中国館をちらっと見ただけで終わってしまいましたが、閉幕間近のこの時期に上海万博のスペシャル・マーキング機に乗れたのも何かの縁と感じて、今回の旅を終えることにいたしましょう。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818234744.jpg ▲上海虹橋発北京行きMU5107便。スペシャル・マーキング機に乗って万博の思い出に。