青森を拠点にのんびり秋休み（その49；とんかつ）

▲鹿児島産南州もち豚のとんかつを成田空港で食べてしまいました。

　2010年10月13日、成田空港でけっこうのんびりと。

　「スカイライナー21号」で日暮里からわずか36分、10:41に空港第2ビル駅に到着しましたが、乗る予定の飛行機は14:05発のJAL877便なので、まだだいぶ時間があります。

　僕は昔は国際線に乗る場合でも空港には出発時刻の1時間から1時間半前ぐらいに到着して、ほとんど立ち止まることなく搭乗手続から搭乗へと流れるようにしていましたが、最近はなるべく早く空港入りして空港でのんびり過ごすようになってきました。中国系航空会社の機内食があまりにもお粗末なので、それを食べなくてもいいよう搭乗前に空港で食事を済ませておこうと思い始めたのが余裕を持った空港入りをすることにした主な理由のように思います。

　そんなわけで、ちょっと早めのランチを第2ターミナル内で食べることにします。

　中国で暮らしていると無性に食べたくなる日本食がいくつかあります。意外に思われるかもしれませんが、僕のそのトップスリーは「ラーメン」「カレー」「とんかつ」です。
　北京にも和食店があんなにたくさんあるのに、寿司やてんぷら、懐石、寄せ鍋などそこそこのものを出してくれる店は数多いですが、この3つについて「まずまず合格」と思わせてくれるものを出してくれる店がないのはかなり意外です。カレーについては北京にも最近「ココイチ」ができたことで少し改善されましたが、「ラーメン」と「とんかつ」はおいしい店が今もありません。そこで、たまに帰国したときにはこれらを食べないわけにはいきません。

　そこで今回は、第2ターミナルビルの4Fに入っている「とんかつのいなば和幸」へ。まだランチタイム前なので空いているのをよいことに、まずはビール。夜行列車明けなのでアルコールを摂取してはすぐ眠くなってしまいそうですが、しかし飲まないわけにはいきません(^^)。

成田空港内のいなば和幸。

まずはビール。

　メニューを開くと目に付いたのが「本日の厳選素材」。「南州もち豚～鹿児島県産～」とあります。説明には「もちもちっとしたキメ細やかな肉繊維と雪のように白く、締まった脂肪は、甘みのある上質な肉質の証。」と、食べずにはおられない誘惑的な宣伝文句が並んでおります。店内にはそのポスターも貼ってあったりして、もはや悩む余地はなしという感じ。厳選ロースかつ定食150g1,980円を即注文。メニューとしては110g1,700円や厳選ひれかつ定食もありました。

　店内には、広島産カキフライを宣伝するポスターも貼ってあり、目障りです（笑）。僕はカキはあまり好きではないので普段はめったに食べないのですが、カキと言えば秋が旬、つまりこのときがまさに旬であり、「今年は粒が大きい」とそのポスターには書いてある。ここは思い切ってビールのつまみにカキフライも単品でちょうだい！

　で出てきたカキフライ、確かに大粒で、甘くてとろけてジューシーであつあつでおいしかったわ～。注文してよかった。カキフライもたまには食べてみるもんだ。

　そして南州もち豚厳選ロースかつ定食。どうして日本のとんかつってこんなにおいしく作れるんでしょう。分厚い肉は宣伝文句どおりキメが細かくもっちりしていて透き通るような脂肪が少し入っていて、見るからにおいしそう。衣は大粒のパン粉を使ってさっくりと揚げてあり、中国ではとてもお目にかかれないクリスピーさ。そしてご飯とキャベツの千切りと味噌汁はおかわり自由。ウマイ。ご飯のおかわり3杯、キャベツは1回、満足だ。しかし何回も書いて申し訳ないですが、北京にも豚肉、パン粉、食用油、小麦粉、卵と基本的な材料はばっちりそろっているのに、どうしておいしいとんかつを食べさせてくれる店がないのだろう？不思議だ。

広島産を使ったカキフライ。

▲鹿児島県産南州もち豚の厳選ロースかつ定食、満足できるものでありました。