青森を拠点にのんびり秋休み（その34；リゾートあすなろ）
▲試運転で 2010年10月11日、新型リゾートトレイン。
10月の三連休の最終日、青森駅に来ています。
気がつくと3番線に見慣れぬ車両が。12月4日にデビューする「リゾートあすなろ」です。10月初めの当時はニュースでちらほらと聞き知っていただけだったので、その本物が突然目の前に現れてびっくりしました（しかも、写真には撮れていませんが、2編成が同時に青森駅に入っていました。）。
この車両は、HB-E300系と呼ばれるディーゼルエンジンとリチウムイオン蓄電池を組み合わせたハイブリッド車。ハイブリッドにするとどんないいことがあるのかとんとわかりませんか、なんかスゴイ車両らしいです。
なんかスゴイ車両らしい。 この車両を使って運転されるのは、コンセプト的には「きらきらみちのく」を置き換える形で登場するリゾートトレイン「リゾートあすなろ」。新青森と大湊を結ぶ「リゾートあすなろ下北」と新青森と蟹田を結ぶ「リゾートあすなろ津軽」として、年末年始は土日休日を中心に「下北」は1日2往復、「津軽」は1往復運転され、青森の観光起爆剤にしたいところです。
しかし、発表されたダイヤによると、どの「リゾートあすなろ」も新青森駅での新幹線の接続が数十分から1時間弱あり、駅の中や駅周辺にほとんど何もない新青森駅で乗り継ぎに時間がかかるのはどうかと思うし、下北半島の観光スポットと言えば三厩・龍飛岬なのに、「リゾートあすなろ津軽」の終点は蟹田で、しかも三厩行きの普通列車には接続しないという「本当にやる気あんのか」と思うようなダイヤの粗さが目立っており、集客力が試されそうです。
あまりセンスは感じられない。 2番線には気動車が入ってきました。08:43着の八戸からの普通列車1525Dです。東北本線を走る貴重な気動車列車で、しかも4両もつないでいます。この列車には到着後、2両には「蟹田←→青森」、もう2両には「三厩←→青森」のサボが入れられます。これから津軽線の運用に入って、翌日には青森発06:10発の1524Dとなって八戸へ戻っていくというサイクルになっているものと思われます。12月4日以降は運用に変化はあるのでしょうか。
八戸からの1525D。 ふと見ると、いちばんはずれの6番線に、先ほどまで停まっていたE751系に代わって、イエローフェイスの485系3000番台が入っているのが見えました。これこれこれ、僕がこれから乗るのはこれなんです。08:57発の4045M特急「白鳥45号」函館行きです。
6番線に 「白鳥45号」も新幹線を受ける列車ではないので混まないかなとは思ったものの、三連休の最終日ということもあって用心のために指定席を押さえておきました。
ところが乗ってみたら、この日は増結されて8両編成になっていましたが、どの車両もガラガラ。自由席車でさえガラガラじゃないですか。これなら指定席なんか取らなくてもまったく問題はなかったのにと思いつつ、指定された8号車に着席します。検札の車掌さんに「空いてますね」と言ってみたら「帰りはいっぱいなので」とのことでした。そりゃそうだ。三連休の最終日ですから上りが混むのですね。この列車が函館から戻ってくるときは乗客を満載しているのでしょう。
この日は8両で運転。
▲通称「リンゴかあさん」の見守る中発車を待つ「白鳥45号」。 