毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その31;「かもしか3号」)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233739.jpg碇ヶ関駅2/3番線ホームにある駅名標

 2010年10月9日、「かもしか3号」に乗る。

 碇ヶ関は小雨が続いています。改札口を抜けて駅舎からつながる1番線は幅がかなり狭いです。改札口の扉の両脇にはちょうちんが二つぶらさがって利用客を迎えています。その狭い1番線を右に少し歩くと跨線橋があって、これを渡って2/3番線ホームへ行きます。跨線橋の下り口からしばらくは屋根があり、その屋根の尽きるところに小さな待合室があります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233743.jpg 駅舎のホーム側。

 2/3番線ホームには駅名標が二つ並んで立っています。一つはJR東日本仕様の標準的なもの。かつてはいちばん大きな字で書いてあるのはひらがなの駅名だったのに、JRになってからだと思うんですが、漢字表記がいちばん大きく書かれるようになってしまい(ひらがなの駅名標を維持している駅もあるようですが)、非常に不満です。地名なんて一般的に読み方が難しいんだから、地元の人にはすらりと読める駅名でも、旅の者にはなかなか読めないことも多いので、ぜひひらがなで大きく書いてほしいものです。
 
 そしてその隣には、観光案内板を兼ねたイラストの駅名標もありました。碇ヶ関御関所と露天風呂のイラストが毛筆タッチで描かれ、「トンネルをぬけると津軽」「御関所といで湯の碇ヶ関」と大きく書いてあります。観光案内には「古懸不動尊」「三笠山公園(葛西善蔵文学碑)」「村営プール・遊園地」「碇ヶ関御関所・林業休養センター」と、知らないところばかり(^^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233748.jpg イラスト入り観光案内板。

 依然として小雨のちらつくホームには人っ子一人いません。やがて遠くから踏切の鳴る音が聞こえてきました。列車が近づいてきたようです。13:31に弘前行きの普通列車1647Mが出てから約1時間ぶりに碇ヶ関駅へやってくる列車です。緑深い山を背景に、3つのヘッドライトを光らせて、これから青森へ戻るための列車が近づいてきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233756.jpg 下り列車見えてきた。

 14:29発の2043M特急「かもしか3号」です。この日は、「かもしか2号」で碇ヶ関へ来て、碇ヶ関駅のホームから「かもしか2号」を見送り、ほぼ入れ違いでやってきた「かもしか1号」を迎えて見送り、この「かもしか3号」に乗るのが3回目の「かもしか」です。まさに「かもしか」三昧の一日です。

 碇ヶ関駅のホームは長いです。SL三重連の名残かもしれないし、かつて「いなほ」などの特急が12両編成で走っていたからかもしれません。長いホームいっぱいに横たわる列車が今はなくなってしまったのは寂しい限りです(「あけぼの」ならいっぱいに停まるでしょうか。)。

 「かもしか3号」が、長いホームをゆっくりとこちらに近づいてきて、ホームに屋根が付いているあたりまでやってきてから静かに停まりました。雨はまだ降り続いています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233803.jpg 長いホームの向こうから。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233810.jpg ▲この日3回目の「かもしか」が静かに碇ヶ関駅に到着しました。