毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その28;まるめろvs黒胡麻)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233623.jpg ▲初めて食べたけどかなりおいしかった「コラボ・カレー」。

 2010年10月9日、碇ヶ関名物。

 「道の駅いかりがせき津軽関の庄」に併設されている温泉施設「関の庄温泉」で浴槽をほぼ独占した状態でじっくりたっぷり湯に浸かったあとは、お昼を食べます。当初の計画はどこへやら、もうここから動く気がしなくなってしまいました。

 この「道の駅」でいちばん大きな施設は「文化観光館」と「物産品特売所」の二つの建物のようです。中でも「文化観光館」は2000年にできた最も新しいメイン施設で、昔の関所の話、温泉の話、観光案内など碇ヶ関のすべてがわかる展示コーナーや、土産物販売コーナー、地場の特産品を使ったメニューがおいしく味わえる「御食事処・彩里(いろり)」などがあります。建物の中は新しくて明るく、気持ちの良い施設です。碇ヶ関駅発着列車の時刻もここで確認することができます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233639.jpg 文化観光館土産物売場。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233634.jpg 御食事処「彩里」入口。

 それでは僕も御食事処「彩里」でランチといきましょう。ちょうど昼時ということで店内のテーブルはだいたい埋まっていて、客が入れ替わり立ち替わりやってきます。列車でここへ来る人はあまりいないでしょうけれど、車でやってくる「道の駅」としてはかなりの人気のようですね。

 土産物として並んでいる商品やレストランのメニューを見てわかるのは、碇ヶ関の名物は「自然薯」と「まるめろ」だなということです。自然薯やまるめろを使った商品やメニューがたくさんあります。

 まず「自然薯」。ヤマイモのことですね。これをつなぎに使ったというそばをまず軽く食べてみましょう。ネギとカマボコ一切れが乗っただけの自然薯蕎麦です。麺の色は蕎麦にしては薄めですが、蕎麦の味もしっかりして、さっぱりとおいしく食べることができました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233611.jpg 自然薯蕎麦。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233616.jpg さっぱりとおいしく。

 そしてメインは、果物の「まるめろ」が特産ということで、「まるめろカレーと黒胡麻カレーの野菜煮込みコラボカレー」をいってみましょう。「まるめろ」は津軽の方言詩人高木恭造氏の昭和28年の詩集のタイトルでもあり、津軽がまるめろの産地であることはよく知られるところです。まるめろは生食はできませんが、果実酒や蜂蜜漬け、ジャムなどには応用できるということで、ここ碇ヶ関でもさまざまに加工されているようです。

 そしてこの「コラボカレー」、皿に盛ったごはんの片側に色の黒い黒胡麻カレー、もう片側に明るい黄色のまるめろカレーが半分ずつかかって、一食で二度おいしいスグレモノ。おまけに真ん中には、軽く火を通したカボチャ、シシトウ、ナス、パプリカ、キノコ、プチトマト、アスパラなどの野菜がたっぷり載っていて、いかにもヘルシー。そして、今まで食べたことのないこの2種類のカレーが意外にもおいしい。胡麻の味がきついわけでもないし、まるめろの甘さも悪くない。これ、また食べに行ってみたいな。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233629.jpg ▲というわけでコラボカレーをまるめろカレーサイドから眺めます。野菜もおいしいです!