青森を拠点にのんびり秋休み（その24；「かもしか」と「あけぼの」）

▲「かもしか2号」の脇をすり抜けて青森駅5番線に定刻で入ってきた寝台特急「あけぼの」。

　2010年10月9日、「かもしか」と「あけぼの」。

　朝の青森駅は、特に天気のよいときは、青森ベイブリッジ方向からの日差しが強く、光と影のコントラストがくっきりしすぎて、僕のようなコンデジの素人の写真撮りだとなかなかうまく写真が撮れません。

　それはそうと、4番線に停まっているのは09:57発の2042M特急「かもしか2号」秋田行きです。09:57という発車時間の設定は、単線である奥羽本線を走ってきて09:56に到着する下り列車を待って入れ違いで発車しなければならないからですね。その09:56に到着する下り列車というのが何を隠そう2021ﾚ寝台特急「あけぼの」なんですねー。本当は牽引機のEF81の停止位置まで行ってじっくり写真を撮りたいところですが、到着後1分で発車する「かもしか2号」に乗らなければいけないので、「かもしか」から離れることはできません。

　この日の「あけぼの」はEF81-139が牽引して5番線に定刻に到着です。どれほどの乗車があったのかは4番線の側からは見えませんが、3連休に突入する前夜に上野を発ったのですから、それなりに混んでいたものと想像します。

下り列車を待ってから。

隣に「あけぼの」到着。

　「かもしか2号」の最後尾3号車のすぐ脇に停まったのは「あけぼの」の3号車と4号車部分。この日の4号車にはオハネフ24が入っています。連結部の幌の中にはトレインマークが隠れているはず。青い車体、白い帯、折戸のドア、巻き取り式の行き先表示幕に「青森」の文字……「ブルトレ」の姿は青森駅には欠かせません。青森駅でブルトレの姿を見かけるとなんとなくほっとします。特に、青森駅に金帯のブルトレが入るようになったのはかなり時代が下ってからなので、白帯のブルトレだとなおさらほっとします。しかし、今、青森駅に入ってくるブルトレは1日2本だけ。「あけぼの」と「日本海」です。「はまなす」も含めれば3本ですか。あれ、もしかして3本もブルトレが入るのは青森駅だけ？

青に白帯のブルトレ。

　おっと、うかうかしていられない。「かもしか2号」が発車です。僕もあわてて乗り込みます。

　事前に聞いたところでは指定席は満席で、1号車の半室と2号車の自由席車もほぼ満席。スゴイ。さすが3連休初日。みんなどこまで行くんだろう。

　僕は2号車の最前列に空席を見つけ、ようやく着席です。この日の2号車はモハ484-1023です。こんなに混んでる「かもしか」なんて初めて乗った。12月4日の廃止を前にこんなにがんばっている「かもしか」に乗り合わせるとは、12月4日以降は「つがる」に生まれ変わるにしても、なんか残念なような気がします。

　「かもしか」に乗るのは突然決めたことで、特急券は事前には買わずに乗ってので、車内検札のときに車掌さんから購入しました。ぺらぺらの紙で発券された「B自由席特急券」には「かもしか」という愛称名は入りませんが、「2042M」という列車番号はしっかり記録されます。12月4日以降の「つがる」にどんな列車番号が付くのかわかりませんが、10月9日の2042Mの自由席特急券、いちおう記念にはなるでしょう。

2号車はモハ484-1023。

▲車内検札の際に求めた自由席特急券には「2042M」の文字が記録されてます。