毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その23;特急「かもしか」メモリアル)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233350.jpg ▲引退間近になってきた特急「かもしか」が青森駅で発車を待つ。

 2010年10月9日、青森駅

 急行「きたぐに」のレポートがしばらく続いたので、今日からは、12月4日に姿を消してしまう特急「かもしか」をしばらくレポートしたいと思います。

 というわけでやってきたのが10月の3連休の初日の青森駅。もともと計画してわけではなく、その日の朝に「よし、行こう」と思い立って、青森駅へ行きました。乗るのは2042M特急「かもしか2号」の予定です。青森ベイブリッジをバックに、09:57発の特急「かもしか2号」が4番線にすでに入線していました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233345.jpg 青森ベイブリッジをバックに。

 塗色は「かもしか」カラーに変わってはいるものの形状はオリジナルの485系のままで活躍を続けてきた特急「かもしか」ですが、12月4日の東北新幹線八戸以北開業を機に姿を消すことになってしまいました。青森と秋田、北東北の日本海側の地域輸送を地味ながら担ってきたローカル特急は、奥羽北線と東北新幹線のアクセス列車として愛称が統一されて運航される特急「つがる」にバトンを渡すことになっています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233357.jpg 「かもしか2号」。

 青森と秋田は隣県どうしですが、実はあまり人の行き来は多くありません。距離がそれほどあるわけではないですが、弘前~大館間には、県境駅陣場津軽湯の沢間のかつては蒸気機関車三重連でなければ越えることができなかった矢立峠など、深く険しい山地が横たわり、津軽圏と秋田圏を厳然と隔てているので、人の往来も決して盛んなものではないのです。

 そこで特急「かもしか」にしても青森~秋田間を乗り通す乗客は決して多くなく、青森~弘前間と、大館・東能代~秋田間を中心とする区間利用に支えられて運行が続けられてきたというのが実情でしょう。そんなこともあって僕にとっても「かもしか」はそれほどなじみのある列車とは言えませんが、ただ実家が奥羽本線の線路に近いこともあって、乗りはしなくとも、しょっちゅう見かけた列車ではあり、その意味では親近感があります。姿を消す前に、やはり一度は乗ってみたくなったというわけです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233403.jpg このマークも見納めか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818233408.jpg ▲意味もなくEast Japan Railway Companyの文字も入っていたりする。