青森を拠点にのんびり秋休み(その15;乗ってみたい車両ばかり)
▲急行「きたぐに」A寝台車用のサボ。
2010年10月5日、「きたぐに」を探検する。
新潟発大阪行き急行「きたぐに」の発車まで、車内をご案内いたします。
それでは7号車、A寝台から。車側に差し込まれた「きたぐに」のサボにはばっちり「A寝台」と書かれています。
車内をのぞくと……、これが客車寝台車なら、B寝台車は通路が一方の端に寄っているけれどA寝台車は通路が真ん中にあるのでその差違は一目瞭然ですが、583系のA寝台車はB寝台車からの改造でその基本構造は変わっていないので、ぱっと見た感じは「おお、A寝台!」とはなりません。絨毯敷きのまっすぐの通路の両脇に壁のように寝台が並び、淡い紫のカーテンがぴったりと閉じられています。すでに寝台に入った乗客の靴が一足通路に見える以外はひっそりとしています。
ひっそり閑のA寝台車。
A寝台車の大阪よりの端っこには喫煙席が設けられています。喫煙席と言っても、寝台にしていないボックスシートが一つあるだけで、特別な換気装置があるわけでもなく、テーブル下の灰皿も撤去されているし、まあ就寝前のお休み処のようなものです。A寝台は寝台の天井が高いので頭もつかえず寝台の上に座っていられますが、3段のB寝台は頭がつかえて狭いので、B寝台車にこそ、就寝前まで自由に利用できる共用スペースがほしいところなんですが。
A寝台の喫煙スペース。
お次は6号車グリーン車です。発車まであと15分ぐらいですが、誰も、乗ってません。2×2列のシートがずらりと並んでいます。381系グリーン車の改座によって余剰となったフリーストップリクライニングシートが転用されてきたものだそうです。キハ181系「はまかぜ」のグリーン車のような「昔ながら」のエンジ色のシートではなく、カーテンレールの部分にはフリフリがついていたりもしてますが、異様に高い天井なんかはまさに583系の醍醐味。6号車ドア脇には四つ葉のグリーン車マーク。「急行」のサボと真四角の行き先表示幕、そして折戸とのコラボで、旅情は否が応でも高まります。
それでは次回は、普通車自由席をのぞいてみましょう。
6号車はグリーン車。
▲小さい頃からこのマークのついた車両に乗ってみたいと憧れてたけど、大人になっても乗れてない。