毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青森を拠点にのんびり秋休み(その11;新潟の夜は更けて)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232757.jpg新潟駅前で食べたラーメン。「のっぺ」入りではないかと思われる。

 2010年10月5日、飲んだあとには。

 200系「とき327号」で新潟に到着したあとは、新潟在住の旧知の中国人と落ち合って、居酒屋で新潟の海の幸を肴に新潟の地酒をとっくりと楽しみました。

 すっかりいい気持ちになってその知人と別れたのは夜9時過ぎだったでしょうか。まだ少々時間があるので、飲んだあとと言えばラーメン、やっぱりラーメンが食べたくなります。

 とは言ってもここは新潟。知っているラーメン屋があるわけではなし、駅前をうろついてみることしばし。3店ばかり見かけましたがどれも決め手に欠き(^^ゞ、最後にエイヤッと入ったのが、新潟駅万代口の向かい側をちょいと入った新潟東急インの隣の「にいがた ひよこのラーメン」(もしかしたら「ひよこのにいがたラーメン」かも)。店内はカウンターとテーブルが5つばかりのこぢんまりとした造りで、いかにも昔からある庶民のラーメン屋という感じ。仕事帰り飲み帰りと思われるスーツ姿が一杯やってます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232730.jpg 昔ながら風の店内。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232736.jpg 仕事帰りに一杯ひっかける。

 店を切り盛りしているのは老夫婦2人きり。老夫婦と言っても「老」を付けるとちょっと叱られるかなという感じ。何の変哲もないラーメン屋だけれど(むしろそういうラーメン屋のほうが落ち着くんですが)、駅前の飲み屋街の一角という立地からか、客がひと組出てはまたひと組入ってくるという感じで、客が途絶えません。僕はカウンターの端に腰掛けて、まずは餃子をつまみにキリンラガーです。瓶ビールってのがいいですよね。中国では皮が薄くてパリッとした焼き餃子というのはほとんど食べられないので、たまに日本に帰ってくると食べたくなるものの一つです。


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232745.jpg つまみは焼き餃子。
 
 そして注文したのは「にいがたラーメン」。店主がカウンターの内側で背を向けてちゃっちゃっと作って僕の目の前に出してくれたそのラーメンは、一見普通の醤油ラーメン。麺も普通のラーメンの麺。しかし、箸を入れてみるとスープがなんとなくとろみがかってます。具もなんか普通のラーメンと違う。こんにゃくとかキノコとかレンコンとかタケノコとかサトイモとか鶏肉とかいろいろ入ってます。なーるほど、これがにいがたラーメンって言うんだーと思ってそのときはずるずると完食しました。

 その後調べてみたら、このお店は確かにけっこう昔からあるお店で、ネットでは「新潟の郷土料理『のっぺ』を入れた『にいがたラーメン』があったが、今はなくなった」「『のっぺ入りラーメン』がメニューになくなった今、『にいがたラーメン』と名乗るのはまずいのでは」などという記事が目につきます。
ということは、僕が食べた「にいがたラーメン」というのはまさに「のっぺ」入りのような気がするので(とろみといい具材といい)、じゃあ「のっぺ」入りラーメンがいつの間にか復活したってこと?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232804.jpg 麺は普通の中太ちぢれ麺。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818232809.jpg ▲駅前飲み屋街の一角という立地を活かしてサラリーマン相手に〆めのラーメンを提供中。