青森を拠点にのんびり秋休み（その10；「とき327号」に乗って）

▲「とき327号」は200系での運転。久しぶりに乗ります。

　2010年10月5日、一路新潟へ。

　羽田空港からの乗り継ぎがスムースにいったおかげで乗れることになった200系新幹線「とき327号」のドアが開き、僕は最後尾の1号車自由席車に乗り込みます。

　車側にある行き先表示幕は、今は「幕」ではなくLED表示になっているのが少々残念。LED表示板をはめ込んだせいで幕の頃よりも表示が小さくなったし、昼間の明るいときは見えにくいし、ちっともいいことないです。幕よりもフレキシブルになったという点では使う側からすればコストの削減になったのでしょうけれど、味気ないです。700系みたいにLEDでももっとマシなのにはできなかったのでしょうか。

200系の行き先表示部。

今回の目的地は新潟だ。

　「とき327号」の停車駅は、上野、大宮、高崎、越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、そして終点新潟です。車内に入るとガラガラで、平日の午後2時に東京を発つ列車はこんな感じなのでしょうか。いや、しかし、さっき東京モノレールを降りた浜松町駅の自動指定券発券機で見てみたときは、指定席車の窓際席(A席、E席)は満席でお取り扱いできませんという表示だったのだから、それなりに乗っているはず。ところが、自由席のほうは、このあと上野、大宮を出てもあまり埋まらず、終点新潟まで窓際席でゆったりと過ごすことができたのでした。自由席のほうが空いてるってこと、他の特急でも時々ありますよね？

「とき327号」まもなく発車。

　200系新幹線のシートも、さっきの旧JASのA300-600Rと同じように、暖色系のモケットです。東北上越新幹線開業当時のシートからは何度かリニューアルされたもののはずですが、現在のこの暖色系のモケットは200系に似合っていると思います。シートテーブルは開業当時はただバタンと手前に倒す小さな板面だけだったのが、今では新幹線に標準装備の大きめのものになり、シートポケットには車内誌「トランヴェール」が入っています。

暖色系のモケットシート。

がらがらのままで東京発車。

　秋葉原のあたりでいったん地下に潜り、上野駅で乗客を拾って、日暮里の先で再び地上に顔を出し、5年半ばかり住んでいたことのある王子の懐かしい街並みを眺めているうちに、赤羽を過ぎれば埼京線と併走し、やがて大宮。1号車の乗降に大きな変化はないまま「とき327号」はするすると上越路を走り、東京を出て2時間08分、16:20に終点新潟到着です。

　越後湯沢で「はくたか」に乗り継いだ人も多かったのでしょう、新潟で降りた人はごくわずかのように思われました。隣の12番線には、15:14に到着した「Maxとき325号」と思われるE1系が停まっています。その名のごとく「朱鷺色」が目に新鮮ですが、この車両もいつまで活躍できるのでしょうね。

終点新潟に到着。

▲新潟で降りた人はわずか。隣には朱鷺色のE1系も見えます。