飛行機三昧夏休み（その27；星二つ、でした～）

▲富山駅で並んだ国鉄車両。色は変われど、やっぱり懐かしい。

　2010年9月5日、三段式電車寝台。

　富山駅では12:19発の金沢行き430Mと直江津行き541Mがきれいに並んで発車を待っています。暑いです。この日も余裕で35℃超です。僕は富山には比較的よく来ますが、普通列車に乗ることはあまりなく、駅で見かける程度です。だいたいいつも東京か大阪から「はくたか」か「サンダーバード」でやってきて「日本海」で去るというのがパターンになっているので、今回のように飛行機で富山入りして、富山周辺を普通列車でうろうろするというのは珍しい行程です。

残暑厳しい富山駅にて。

　前夜高岡から乗ってみたデカ目ブルーの475系は、昼の太陽の下でもなかなかいい色合いです。ブルーになる前の塗色（新北陸色）もホワイトにブルーの帯ですから、北陸地方は爽やかなブルーに統一されていて気持ちいいです。暑い夏だからそう見えたのかもしれないけど。これからの季節に見かけたら逆に寒々とした感じかなあ。

　しかしまあこうしてこの2列車が並んで停まっているのを見ていると、塗色こそ違え、国鉄の優等列車華やかなりし日のことを思い出さずにはいられません。583系と475系が西日本や北陸路でどんなふうに活躍していたかはほとんど知らないのですが、「雷鳥」とか「立山」とかで富山に入ってきてたんでしたっけ？僕にとってはこの並びの思い出はもちろん青森駅でありまして、「はつかり」と「くりこま」の並びが思い出されます。この写真を白黒かセピア色にレタッチしたら、ほとんど往時の姿同様になるかも。

ブルーに統一の北陸路。

　さて、12:19発の430Mで富山駅を出発です。日曜日の昼過ぎの車内は空いています。デッキとの仕切りドア付近は少しロングシートになっていますが、中ほどはクロスシートのままです。クロスシートゆえにリクライニングはしませんが、それでもゆとりの広さです。高い天井や上空に張り出した寝台の中段部分はそのままで、つり革や吊り広告に目をつぶれば、車内は往年の583系そのものです。昼は広々としたボックスシートで、夜はオドロキの変身を遂げて、星二つの三段式電車寝台として活躍していた頃と寸分違わないような気がします。

583系の面影濃厚。

　僕はこの430Mに乗り、2駅先の小杉で途中下車。12:29到着ですから所要わずか10分です。ここでしょこっと用事を済ませ、13:06発の高岡行き普通列車432Mに乗って高岡へ出ます。高岡到着は13:14で、すぐに13:18発の10M特急「しらさぎ10号」に接続し、自由席に座って45分間の特急の旅です。

　降りたのは小松駅。14:03の到着です。小松駅で下車するのは初めてです。

　小松駅は2面3線の高架駅。けっこう新しい感じがしますが、できたのはいつでしょう。出口は東口と西口がありますが、西口のほうに大きなロータリーとタクシー乗り場やバス乗り場などがあるので、こちらのほうがメインのように見受けられます。僕の次の目的地である小松空港へ行くバスも西口なので、バス停へ移動して14:20発のバスを待ちます。「しらさぎ10号」の後ろを追いかけてきた「サンダーバード26号」が14:13に高架上のホームを発着していったのが見えます。暑いです。バス、早く来てほしいです。早く！

初下車、小松駅。

▲駅舎だけでなく、駅前ロータリーもものすごくきれいに整備されてます。