青森を拠点にのんびり秋休み(その7;ウイングチップ)
▲エアバス機のシンボルとも言えるウイングチップ。
2010年10月5日、A300-600Rに乗って。
JAL1204便はそれほど多くはない乗客を乗せて青森空港を定刻に離陸しました。機内は空いているので快適です。
A300-600Rの特徴の一つは、なんと言っても主翼の先端のウイングチップ。エアバス社のA310、A320シリーズ、そして最新のA380にも踏襲された、エアバス機のシンボルとも言える形状です。JALは他にエアバス機を持っていないので、A300-600Rが青森空港から姿を消せば、青森ではこのウイングチップを見ることもできなくなってしまいます。
少しずつ雲が晴れてきた。
この日の機材はJA8566。
機内はかなり空いています。後方の中央の列なんて誰も座ってません。この暖色系のシートには今まで何度乗ったことでしょうか。この色合いはまさにJASらしさ満点です。機内にこの暖色系のシートが並び、外側のマーキングがレインボーカラーのJAS機というのが、僕のA300-600Rに対するイメージで、それ以外のA300-600Rなんて考えられません。今となっては外側は真っ白に太陽のアークになってしまってJAS時代の面影はありませんが、機内に入るとJAS色が残っていてほっとします。
A300-600Rは2×4×2の8アブレスト。現在青森に定期便で飛来するワイドボディ機はこのA300-600Rだけです。かつてごく短期間ANAが青森空港に乗り入れたときにもしかしたらB767が飛んできたことがあったかもしれませんが(記憶うろおぼえ)、基本的には青森で見られるワイドボディ機と言えばずっと前からA300シリーズだけでした。いったいいつまで青森に飛んで来てくれるのでしょうね。
暖色のシートが並ぶ機内。
離陸後間もなく、NHKニュースの放映サービスがあります。シートテレビなんてものはもちろんありませんが、薄型パネルのテレビもありません。中央列の天井のところどころからガタッという音とともに四角い箱形のブラウン管のテレビが顔を出します。放映が終わると、よっこいしょという感じでその重い体がまた天井に収まります。アナログっぽさ満点なのもこの機材の素敵なところです。
ブラウン管のテレビ登場。
▲青森に最後に残ったワイドボディ機。11月からは飛来が更に減ります。