青森を拠点にのんびり秋休み(その1;JL860便)
▲北京首都空港で出発を待つ成田行きJL860便。
そんなわけで、10月1日から10月13日まで、夏休みの代わりの秋休みを長めにもらって、日本へ帰ってきました。今日からそのレポートをちまちまと書いていきたいと思いますので、おつきあいのほどよろしくお願いいたします。
秋休み初日の10月1日は中華人民共和国の建国記念日で「国慶節」といい、1日から7日までの7連休になっているので、この期間中は中国人も大勢国内旅行や海外旅行へ出かけます。空港はかなりの混雑になると見込まれたので、僕も朝5時半に起きて、6時には自宅を出ました。さすがにまだいささか早すぎるせいか、北京種と空港第3ターミナルはそれほどの混雑ではなく、チェックインもスムースに済ませられましたが、ターミナルが見渡せるバーガーキングのテーブルから眺めていると、国内線利用客を中心に徐々にターミナルが混雑していくのが見て取れました。
僕が乗るのは08:25発の成田行きJL860便です。搭乗ゲートまで進むと、太陽のアークのJALのB767-300ERが出発を待っているのが目に入ってきました。おや、この機材、見慣れないマーキングが施されています。日の丸に桜の花、そして「Japan, Endless Discovery.」というロゴが。観光庁が推進する訪日観光PRのタイトルが「Yokoso! Japan」から「Japan, Endless Discovery.」に変わったことに伴って登場した新しいマーキングだそうです。機材のレジはJA-612Jですね。
Yokosoよりいい感じ。
実は北京発朝いちばんの成田行きJL860便がB767-300ERで運航されるのはこの日が最後。この日の夜に成田から到着するJL869便から機材がB737-800に変わり、その折り返しになる翌10月2日のJL860便から機材が小型化されてしまうのです。
B767-300ERの最終日となったこの日のJL860便はほぼ満席の乗客を乗せて北京をテイクオフ。ずっと雲上飛行が続いているうちに朝食が出て、さっきバーガーキングのダブルワッパーを食べたばかりだけどせっかくだからと食べたりしていますと、飛行機は東へと飛んでいき、ようやく雲が晴れたと思って眼下の景色を見たら、ちょうど愛知県上空にさしかかっていました。なぜかここだけ天気が格別によく、セントレアや蒲郡付近の海岸線がよく見えました。
セントレアが見えました。
愛知県上空から太平洋へ。
蒲郡付近の海岸線。
太平洋上に抜けるとまた一面の雲海が眼下に広がりましたが、もう少しするとディセンドが始まるでしょう。富士山が見たくて左側の窓際席を指定したのですが、この雲ではちょっと富士山は無理かなあ……と思っていたところ、左前方の雲海の上にちょこっと顔を出している山を発見。もしやあれは富士山では。
太平洋上に抜けるとまた一面の雲海が眼下に広がりましたが、もう少しするとディセンドが始まるでしょう。富士山が見たくて左側の窓際席を指定したのですが、この雲ではちょっと富士山は無理かなあ……と思っていたところ、左前方の雲海の上にちょこっと顔を出している山を発見。もしやあれは富士山では。
左前方、あれは富士山かも。
雲が少し切れたところから地上が見えました。美しくカーブを描いた海岸線は伊豆半島の西側の根元に続く駿河湾の千本松原ではないでしょうか。そして正面にはまごうことなき富士山が見えています。残念ながらほとんどが雲に覆われていますが、上の方四分の一程度でしょうか、夏の富士山の黒い地肌を見せています。そして、裾野を覆い尽くす白い雲がその山肌を這い上がるようにまとわりついて、幻想的でさえあります。飛行機が東へ飛ぶにつれて、富士山にまとわりつく雲もかなり上がってきたように見え、もしかしたらもうすぐ富士山はその全容を雲の中に隠してしまったかもしれません。
駿河湾千本松原と富士山。
▲地上を埋め尽くした雲が徐々に富士山の山肌を上り始めていました。