毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

最後の客車列車のために

イメージ 1 ▲青森駅1番線ホームの青森ベイブリッジよりもさらに海寄りのあたりにかかる3枚の札。

 2010年10月12日、17時45分、青森駅。

 今回は長めの休暇をもらい、ほとんどずっと青森にこもって過ごしてきましたが、その休暇も終わって先ほど北京に戻ってきました。北京はもう最低気温が7℃ぐらいにまで下がっていて、いよいよ冬支度をしなければならない感じがしてきました。

 9月の飛行機三昧夏休みレポもまだ終わっていませんし、今回の青森引きこもりちょぼちょぼショートトリップのレポも始めなければなりません。これからぼちぼち掲載していきますので、引き続きご愛顧賜りますようよろしくお願いいたしますm(__)m。

 今日はそのプロローグとして写真を一枚掲載します。

 10月12日に青森から上り「あけぼの」に乗ったのですが、そのときホームで見かけたモノ。

 青森駅1番線ホームの乗車口案内の札を下げるワイヤーの同じ場所に札が3枚懸かっていました。3枚の札にはそれぞれ「客車9両停止位置」「4001 9ボ キ停止位置」「回2022=9両停止位置」と記してあります。

 そうです。この札は、寝台特急「あけぼの」と「日本海」が通常の8両+電源車の計9両で運転されるときに、下りの到着時と上りの入線時に、構内係員さんが紅白の旗を持って機関車に停止位置を知らせるためのポジションを示す札なんですね。

 確か5・6番線ホームのほうにはかつての快速「海峡」のための標識札がまだ残っていたと思いますが、現役の客車のために使われている標識札は、かつて客車王国を誇った青森駅でも今やこの1番線ホームに残るだけではないでしょうか。いや、下り「あけぼの」は5番線に到着するので、2021レの停止位置を示す札が5番線にあるかもしれません。そかし、上下の「日本海」と上り「あけぼの」はいずれも1番線の発着なので、いちばん活用されているのはやはり1番線です。

 もうすぐ上り「あけぼの」が入線します。構内係の人がまもなくここにやってきてこの札の下に立ち、白旗を振って、「あけぼの」を牽いてくるDE10型ディーゼル機関車の運転士さんに合図を送るのです。毎日変わらずに繰り返されるこの光景、しかしその回数は、本当にごくごくごくわずかに減ってしまいました。