毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】今日の2022レ「あけぼの」

イメージ 1 ▲青森駅1番線で発車を待つ上野行き寝台特急「あけぼの」。

 今日11日はあまりに天気がよかったので、日帰りで函館へ行ってきました。帰りに乗った函館15:42発の「スーパー白鳥30号」は指定席は満席、2両ある自由席車はデッキも通路も立ち客でびっしりでした。さすが三連休最終日!

 「スーパー白鳥30号」の青森到着は17:37、僕はここで下車です。他にもかなりの数の乗客が青森で下車しました。ほとんどの乗客が八戸まで乗り通して「はやて」へ乗り継ぐものと思っていたので、これはちょっと意外でした。函館とかへ観光に行く青森の人って多いんですかね?

 「スーパー白鳥30号」を降りた人たちの一部が向かったのが1番線です。僕も一緒に1番線へ行って待つことしばし。やってきたのはDE10に牽かれた18:08発の2022レ寝台特急「あけぼの」です。かなりの人が乗り込みます。「あけぼの」に青森駅からこんなに多くの人が乗り込むのを、僕は初めてみました。実はその多くが乗り込んだのは4号車。羽後本荘までのヒルネ区間を利用する人たちだったのです。寝台扱いの車両にもちらほらと乗車があります。ヒルネ利用にせよ寝台利用にせよ、今日は多くの人が「あけぼの」に乗ってくれて、うれしく思いました。

 今日の牽引機は赤ガマEF81-138です。最近は入線時から牽引機が最後尾に付いてプッシュプルのようになって入線するので、「あけぼの」が1番線に入ったときにはすでに牽引機がスタンバっています。

 ここで心配なことがひとつ。

 東北新幹線八戸以北開業後も「あけぼの」の存続は決まっているようですが、先日発表された12月4日以降の新幹線のダイヤを見ると、「はやて11号」が東京発06:18で新青森着が10:01となっています。

 現行ダイヤだと朝一番の定期の新幹線は東京発06:56の「はやて1号」で、八戸で「スーパー白鳥1号」の乗り継いで、青森に到着するのは11:19です。12月4日以降は、朝一番の新幹線に乗れば、現行ダイヤよりも1時間18分も早く青森に着いてしまうのです。しかも、10:01という到着時間は、下り「あけぼの」の青森到着時間09:56とほぼ同じです。このようなダイヤ設定では、「あけぼの」の利用者が「はやて11号」に流れてしまうのではないでしょうか。ちょっと心配です。夜行列車に末長く活躍してもらうために、利用者のニーズをしっかりを把握し、在来線夜行列車と新幹線とのじょうずな棲み分けと活用を考えてほしいと思います。