毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

【社説】青い森鉄道のダイヤに失望

イメージ 2 ▲4日付け「東奥日報」夕刊に掲載された「青い森鉄道のダイヤに失望」と題する投稿。

 【4日青森発毎日ヶ春新聞】青森の地元紙「東奥日報」の4日付け夕刊の読者投稿欄「明鏡欄」に、こんな投稿が載っていました。「世相川柳」の「中国の漁船に日本完敗し」なんて句は読まなくてもいいですから、明鏡欄の投稿をごらんください!(笑)

            「青い森鉄道のダイヤに失望」

 ◇私は三沢市に住んでいます。先日、青い森鉄道が発表した運行ダイヤの東北新幹線への接続について、非常に失望しショックを受けました。現在、東北線三沢駅で乗降した場合、八戸駅始発「はやて2号」、東京駅最終「はやて33号」と、早朝および夜間の新幹線を利用できます。東京での滞在時間は10時間13分でしたが、全線開業後は7時間20分となり、2時間53分も減ってしまいます。
 ◇青い森鉄道には、住民の足として地域間のローカルな輸送を担うという役割がありますが、新幹線接続という重要な使命もあります。八戸-青森間では、東北新幹線と東北線はルートも異なり、別物として考えなければなりません。
 ◇青森駅始発と八戸駅最終の特急「つがる」は三沢駅と野辺地駅に停車し、大勢の乗降客がいるのです。少なくとも始発、最終列車は、きちんと新幹線に接続するダイヤにするのが、公共交通機関としての当然の役割ではないでしょうか。
 ◇このままでは、上十三地区の人々にとって新幹線全線開業は、ただ不便になるだけであり、うれしいことではありません。県全体を活性化させ、県民意識を高めるためにも、ダイヤの再検討を強く望みます。
  

 東北新幹線八戸以北開業まであとちょうど60日となりました。もう待ったなしであり、新幹線も青い森鉄道も、JRの新幹線アクセス列車のダイヤも既に発表になりました。そして、予想どおり、開業を待たずして、既に新幹線のために置き去りになってしまう人、今よりも不便になってしまう人がいることが、よくわかります。三沢~野辺地間がたぶん最も不便な区間になると思います。しかし、そこがJRでなくなる以上、JRがその沿線の人々のことに配慮するわけがない。では青い森鉄道は沿線住民に配慮してくれるでしょうか。開業前から赤字になることがわかっている第三セクター鉄道にそんな余裕があるはずがありません。運賃だって1.6倍の値上げです。青森県は、そこまでして新幹線に来てほしかったのでしょうか。あるいは、新幹線が来てくれるなら在来線沿線住民のことを犠牲にしてもよいと思ったのでしょうか。

 もう待ったなし。東北新幹線八戸以北開業は、もうすぐです。

イメージ 1 ▲12月4日から新青森まで足を伸ばす「はやて」(10月2日、仙台駅にて)。