飛行機三昧夏休み（その20；トヤマアライバル）

▲羽田空港で出発を待つ富山行きANA883便。

　2010年9月4日、富山へ。

　初めて羽田エクセルホテル東急に泊まり、9月4日の朝を迎えました。この日も暑くなりそうな晴天で、窓のカーテンを開けると、さっそく目の前にはANAのジャンボがいるじゃありませんか。窓のすぐ前の58番スポットに入っているのは退役も近いと言われているジャンボジェット。その向こうの57番スポットで出発を待っているのはB777でしょうか。その陰になった56番スポットには小さめの機材がちらりと見えています。そしてその向こうにはキラキラと朝の光を弾いている海と、東京湾の対岸までよく見えています。いい天気だなあ。暑そうだけど。

カーテンを開けるとジャンボ。

この日もいい天気になりました。

　羽田エクセルホテル東急の部屋ですごいなと思ったのは、防音がほぼ完璧です。こんなにエプロンや滑走路に近いのに、ほとんど外の音がしないんです。耳を澄ませば離陸時のエンジン音が聞こえないことはないですが、睡眠などにはまったく差し支えありません。たいしたもんです。

　ホテルで朝食を済ませてチェックアウト。ホテルのフロントロビーにもJALとANAの自動チェックイン機があり、混雑の中へ出て行かなくても搭乗手続ができるようになってます。さすが。

　さて、僕は預け荷物もあるので混雑の中へ出て行ってチェックインします。09:05発の富山行きANA883便です。機材はB767。富山へ飛行機で行くのは初めてです。

　数年後に迫った北陸新幹線の金沢までの開業はおそらく羽田～富山・金沢便に大きな影響を及ぼすと思われますが、とりあえずこの日の富山行きANA883便は土曜日の朝ということもあってかなかなかの搭乗率で羽田を離陸しました。

　羽田発富山行きのブロックタイムは60分。飛行時間はせいぜい45分程度でしょうか。おまけにANAは国内線の無料ドリンクサービスを基本的にやめてしまったので、文字通りコーヒーを飲む間もなく富山に着いてしまいます。

　機内で少しうとうとし、ハッと目を覚ますと、眼下には険しい山々が広がっていました。立山連峰でしょうか。フライトはもうディセンドが始まっています。

眼下は立山連峰か。

　険しい山の連なりを抜けると、眼下には海岸線が広がりました魚津から滑川にかけての海岸線です。よく見ると、山手側を直線で突っ切る白い線が見えます。高速道路とは違う感じがするのですが、あれはもしかして、北陸新幹線の高架ではないでしょうか。だとすると、北陸新幹線もずいぶんできてきてるんですねーー。北陸新幹線が開通すると東京から富山までどのぐらいで行けるようになるのでしょう。2時間ちょいぐらいですか。航空会社は北陸便の戦略見直しが必須でしょうねえ。

魚津～滑川の海岸線。

右側の白い縦線は北陸新幹線？

　ANA883便は富山市の上空を通り過ぎて日本海上空へ抜けました。日本海上空を能登半島に向けてしばらく飛行し、大きくライトターンをしてRWY20へ向かう「トヤマアライバル」というアプローチコースのようです。水面が陽光を反射してキラキラと輝き、眩しいですけれどキレイです。窓から後方を見やると、今しがた越えてきたばかりの立山連峰がシルエットとなって連なっているのが見えるではありませんか。裾野の方は雲で覆われていますが、上の方はくっきりと見えます。こうしてシルエットで見ても立山連峰は美しいですね。

▲日本海上空へ抜けたANA883便の窓からは後方に立山連峰のシルエットが広がりました。