毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北京駅を行き交う列車たち(その7)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212037.jpg ▲北京駅から操車場へと引き上げていく「東風4D型」ディーゼル機関車

 8月22日の散歩レポ、あともう少し続きます。

 瀋陽北駅からのCRH5型「和諧号」D10次列車が到着したあとにやってきたのは「東風4D型」ディーゼル機関車の単機。北京駅のホームのほうからやってきて操車場のほうへとひきあげていきました。この機関車にはめずらしく車側の屋根のところに大きな白ペンキで機番が記されています。こういうの初めて見たかも。「0356」と書いてますから、この機関車は「DF4D-0356」号機ですね。「京局京段」と書いてありますから、北京鉄路局所属の車両ですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212041.jpg 屋根に機番、初めて見た。

 単機の機関車が北京駅の方へ去っていくと、入れ替わりで北京駅を出てきたのは、推進運転で車庫へひきあげる長い編成の客車列車。薄いグレーにオレンジ色の帯の客車はもうすっかりおなじみ、というか、客車はこのカラーリングのが今は最もポピュラーになってるんじゃないでしょうか。緑色の鉄板客車は衰退の一途をたどってるんだろうなあ…… この客車を推進運転で押しているのも同じクリーム色とエンジ色のカラーリングの「東風4D型」ディーゼル機関車。この機関車もまだまだ主流としてがんばっているみたい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212049.jpg 推進運転でひきあげる。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212045.jpg 今や最主流の25G型客車。

 目の前を通り過ぎるときに客車のサボを見てみると「威海―北京」とあります。威海は山東半島の先端近くの北岸にある街で、青島、烟台と並んで山東半島にある主要都市です。

 時刻表で調べてみると、この列車はK412次列車で、威海を発車したのは前夜の20:58。威海から北京までの走行距離は1,103kmで、これを15時間28分かけて走り、終点北京に着いたのは昼過ぎの12:26。それからかれこれ1時間が経っていますが、1時間も機関車を付けたまま留め置くとはあまり考えられないので、この日はあるいは到着が遅れたのかもしれません。僕は山東半島は烟台しか行ったことがないです。青島もまだだし、威海ももちろん行ったことなし。毎年夏にビール祭りが開かれる青島へはとりあえず行ってみたいですが、なかなか機会がないなあ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212054.jpg ▲城壁の上の東南角楼の向こうを客車がのんびり走っていきます。いいなあ、こののどかさ。