毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

北京駅を行き交う列車たち(その6)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212015.jpg ▲東北地方からやってきたと思われるCRH5型「和諧号」が登場。これにはなじみがありますよ。

 8月22日の散歩レポをまだ続けてます(^^ゞ。

 北京内城の城壁跡から北京駅を出入りする列車を眺めます。

 次にやってきたのは、僕にとってはおなじみのCRH5型「和諧号」。フランス・アルストム社と技術提携して生産されたCRH5型は寒冷地仕様なので、北京と瀋陽長春ハルビンなど中国東北地方とを結ぶ路線に多く投入されています。5M3Tの8両編成で、最高速度は250km/h。2編成を併結して16両での運転も可能です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212019.jpg 先頭車両の顔。

 僕も昨年7月までは瀋陽に住んでいましたので、このCRH5型には何度かお世話になりました。このブログにもいくつか記事が載っています。最初に乗ったときは、隣席との間のひじかけもなくリクライニングもせずシートも回転させられないお見合いシートでそのしょぼさが際立っていましたが、その後はシートが若干グレードアップされ、快適性が増した車両も出てきたようです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212023.jpg 連結部分。

 ドア脇には「ZE501904」などと記されていますから、これはCRH5型の第19編成であることがわかります。第13編成までは8両中8号車のみが一等座席車ですが、第14編成以降は1号車と8号車の2両が一等座席車になっています。北京~瀋陽北間だと二等座席車218元、一等座席車261元と料金差があまりないので、一等座席車の利用率は高いのでしょう。僕はまだ一等車は乗ったことないんですが……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212028.jpg 「はやて・こまち」みたい。

 で、この列車はどこから来たのかなと時刻表をめくってみると、北京着13:14の瀋陽北からのD10次列車じゃないかと思われます。D10次列車は途中停車駅の比較的多い「和諧号」で、瀋陽北発は09:00ですが、途中台安、錦州南、山海関、秦皇島と4駅に停まるので所要時間も少々長く、4時間14分を要しています。

 今のところ北京駅周辺は、高速列車だからといって日本の新幹線のように専用線になっているわけでもないので、「和諧号」のような高速列車も、緑色の鉄板の旧型客車も、同じ線路を走って北京駅を出入りしています。瀋陽北からやってきた16両編成のD10次列車がいくつものポイントを乗り越えながら、ゆっくりと北京駅のホームへと入っていきました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818212032.jpg ▲16両編成のD10次列車がゆっくりと北京駅へ到着していきます。