麻婆豆腐レポート⑪(成都→楽山)
やっと車中泊から解放され、成都駅近くの宿(バストイレ付き一泊120元(=約1800円))に泊まって三日ぶりに汗を流し、一夜が明けました。
昨夜降りたときには暗かったのでよくわかりませんでしたが、明るい時に行ってみると、成都駅は何やら近代的ですごく大きな駅に生まれ変わっていました。
昨夜降りたときには暗かったのでよくわかりませんでしたが、明るい時に行ってみると、成都駅は何やら近代的ですごく大きな駅に生まれ変わっていました。
いつの間に建て直したか成都駅。
大仏がある楽山市は成都の南約160㎞。鉄道も高速道路もありますが、宿泊した宿の中に入っている旅行社が主催している一日ツアーに加わることができたので、宿の前まで迎えにきたバスに乗って、ガイドもついてチケット代も込み込みで気軽に行くことができました。
バスはいくつか成都市内のホテルを回ってツアー参加者をピックアップし(僕の宿は朝7時出発)、それから高速道路に乗って一路楽山を目指します。途中お茶で有名な天福のサービスエリアでトイレ休憩をしたり、玉石加工会社がやっている展示館兼販売所にむりやり立ち寄らされたりしながら、楽山市内に入ったのはおおむね昼前。大仏参拝の前に団体観光客をもっぱら相手にしている決しておいしいとは言えない食堂で他のツアー参加者と一緒に円卓を囲んで食事をします。今回の僕の連れは身長185㎝、体重105㎏のがっしりタイプの巨漢だったので、一緒に円卓についた中国人の老夫婦からしきりに「あんた、たくさん食べないと足りないだろ。これも食べなさいあれも食べなさいほーれ食べなさいやれ食べなさい」としきりに勧められ、料理の余りものをほとんど一人で平らげていました。
有名な天福の茶畑。
さて、食事が済んだらいよいよ楽山大仏参拝です。
楽山は四川盆地の南西部、岷江、青衣江、大渡河の三本の川が交わるところにあります。大仏は、凌雲山を背にして岷江を見下ろすように座っています。唐の時代、治水と航行の安全を祈願して彫られ始め、90年の歳月を費やして西暦803年に完成したと言われています。
楽山大仏は、世界最大の石刻座仏像。高さはなんと71m。奈良東大寺の大仏が14.85m、鎌倉大仏が11.5m、アフガン・バーミヤンの大仏でさえ55m、しかもバーミヤンは立像でその高さだというのだから、いかに楽山の大仏が大きいかがわかります。楽山の大仏が立ち上がったらいったいどれぐらいの高さになるのでしょう。
参観者は大仏の裏側に当たる凌雲山の北門から入り、三本の川と楽山市街地を見下ろしながら山頂めざして参道を登っていきます。まだ大仏の「だ」の字も見えないのに、この段階でそうとう疲れます。お年寄りなどはこの参道ですでに脱落する人も多いです。
参観者は大仏の裏側に当たる凌雲山の北門から入り、三本の川と楽山市街地を見下ろしながら山頂めざして参道を登っていきます。まだ大仏の「だ」の字も見えないのに、この段階でそうとう疲れます。お年寄りなどはこの参道ですでに脱落する人も多いです。
凌雲山の北門。ここから入場。
三本の川が交わる町・楽山。
大仏前を流れる岷江。
ようやく登り切ると、大仏の右耳のあたりに出ます。ここから先がやっと大仏を拝める区間。でも、すっっっっごい人出です!そう言えば駐車場も何十台という観光バスで埋まっていました。中国人もたまには旅行へ行けるぐらいの経済力が徐々についてきているということと世界遺産という看板とで、全国から多くの人が楽山に集まっているようです。それにしても金曜日、平日ですよ!平日にこんなに大混雑なのでは、来たる「労働節(メーデー)」の連休にはいったいどんなことになってしまうのかおそろしいです。
大仏参観を待つ大行列。
大仏の右耳脇まで登ったら、大仏の右側に築かれた細い参道をおりていきます。この参道へ入るまでが大行列。列がジグザグになるように置かれた鉄柵に沿って長蛇の列です。行列が進んでようやく参道の下り口までたどり着くと、右側の参道を下までおりて、左側の参道をまた登って戻ってくるという厳しい道のりが待ち受けています。おまけにこの参道は崖の縁に刻まれた、人が一人か二人ようやく通れるぐらいの狭くて急な階段で、さらにみんながいちいち大仏の写真を撮ったりするので押し合いへし合いになり、はっきり言ってキケンです。
細すぎる参道を伝って下りる。
しかし、参道を下り始めてようやく見えてくる大仏が目に入るや、そんな押し合いへし合いも一瞬にしてどうでもよくなってしまうぐらいびっくりしました。
で、で、でかい……(@_@)。
話には聞いていましたが、実際に見てみるとその大きさはハンパではありません。
すっごくもったいぶっているのが自分でもよくわかるのですが(笑)、その大仏の姿をご紹介するのは次回に譲りましょう。
すっごくもったいぶっているのが自分でもよくわかるのですが(笑)、その大仏の姿をご紹介するのは次回に譲りましょう。