高句麗のふるさと五女山を訪ねて(その8;淡水魚づくし)
▲桓仁ダム湖のほとりに下りてきました。
2010年8月1日、ダム湖のほとりの水上レストラン。
お昼前頃に五女山を下山し、西口登山口へ戻ってきました。前夜の雨で染みこんだ水が沢になって流れ出ています。下山してきた人々はシャトルバスに乗って五女山博物館のある広場へと戻っていきます。これから登ろうとする人たちもまだまだいて、五女山の意外な人気ぶりが窺えます。
下りてきました西口登山口。
五女山博物館のほうへ戻る道を走り、途中で分かれて五女山の裏手へ下りていく道をたどると、道はずんずん下って行って、ダム湖のほとりに出ます。ここにはいくつか水上レストランが並んでいて、五女山を観光で訪れる人々にダム湖で養殖している魚を使った料理を出すことで人気を呼んでいるそうです。
湖面が静かに広がってます。
水上レストランだす。
ここのレストランはほとんどが個室式になっていて、個室と廊下が湖面に張り出すように作られています。個室の窓際に腰掛けると、窓からは岸の入り組んだダム湖の水面を渡ってくる涼しい風が吹き込んできて、なんとも爽やか。廊下の端のほうから見渡すと、豊かな水と豊かな緑、青い空に白い雲が広がっていて、実に気持ちよいです。しかも、湖面を渡ってくる風がいい具合に吹き抜けて、その爽快さと言ったら、もうあの猛暑酷暑に大気汚染の北京へなんか帰ってやるもんかという気になります。
個室の窓から湖面が見える。
まるで初夏の空のよう。
待つことしばし。料理が水上の廊下を伝って届けられました。円卓の上にずらりと並びます。
が、しかし。 中国でできれば積極的には食べたくない料理の一つがこの淡水魚料理。中国の人たちは魚料理は珍しいということでありがたがって食べるし、ましてや「ここは魚料理が有名です」という場所となれば、魚づくしでもてなそうとするのも至極当然のことで、ありがたくいただかなければなりません。
しかしですよ。まず日本人にとって淡水魚はそれほどなじみがない。アユとかワカサギとかマスとかならまだしも、コイなんて日本国内ではめったに食べることはないし、ナマズに至っては、日本でも食べるところはあるのでしょうか?
どーんと並んだ魚料理。
淡水魚丸ごと……
そしてそれに加えて、日本人にとっては調理方法に大いに抵抗があります。もうちょっと工夫してくれればいいのになといつも思うのですが、どの料理も、魚が尾頭付きの丸ごとか、ただのぶつ切りなんですね。鯉こくみたいに調理が凝っているとか、切り身にして調理してみるとか、料理ごとに味を変えてみるとか、なんかこう、日本人にも食べやすい状態に調理してくれるといいのに、コイどーんと丸ごととか、ナマズがつーんとぶつ切りとか、またコイばーーんとやっぱり丸ごととか、しかも生臭いままだったりして、できることなら食べたくない。
スープも魚のすり身団子のスープだったし、餃子も魚のすり身餡の餃子だったし、徹底的に淡水魚づくしでありました。でも、この水上レストランは大人気で、どの個室にも客が入っています。みんな淡水魚料理に舌鼓を打ってるんだろうなあ。店の服務員も忙しく立ち働いていますが、ときどきぼーっと休んでいる女の子もいたりして。のどかで素朴な水上レストランです-。
スープも魚のすり身団子のスープだったし、餃子も魚のすり身餡の餃子だったし、徹底的に淡水魚づくしでありました。でも、この水上レストランは大人気で、どの個室にも客が入っています。みんな淡水魚料理に舌鼓を打ってるんだろうなあ。店の服務員も忙しく立ち働いていますが、ときどきぼーっと休んでいる女の子もいたりして。のどかで素朴な水上レストランです-。
▲レストランのおねえちゃんもちょっと息抜き。