毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

上海地下鉄3号線「宜山路」駅

イメージ 1 ▲上海地下鉄3号線宜山路駅に到着したアルストム社製のAC03型電車。

 またまた上海ネタでスミマセン。今日は上海の地下鉄をちょっとだけご紹介。

 現在、中国では地下鉄の走る都市がずいぶん増えました。特に北京と上海は、オリンピックや万博を機に一気に路線が増え続けています。しかし、僕はいつも思うのですが、中国は通勤通学用の鉄道という公共交通機関を整備するのが遅すぎた。そのために車社会がすっかりできあがってしまい、北京や上海の道路の渋滞はひどすぎる状態です。これから鉄道を整備しても、車社会になじんでしまった市民を鉄道に引き戻すのはなかなか難しいのではないでしょうか。

 それはともかく、上海の地下鉄。今や12路線が開業(1~11号線と13号線)していて、今後も続々建設する計画があります。これらの中には必ずしも地下は走らず、地上を走るものもありますが、総称して「地鉄」と呼んでいます。

 やってきたのは「宜山路」駅。宜山路駅は3号線と4号線、そして最近開通した9号線の駅です。このうち3号線のホームは地上の高架上にあります。

 3号線の開通は、上海南站~江湾鎮間が2000年、江湾鎮~江楊北路間が2006年です。また、2005年12月31日に4号線が開通したのちは虹橋路~宝山路間が3号線と4号線が線路を共有しての運行になりました。3号線の列車が宜山路駅を出て虹橋路駅のほうへ向かって行くと、地下から上ってきた4号線の線路が途中で合流するのが見られます。

 車両はフランスのアルストム社製AC03型電車。アルストムの製品名としては「メトロポリス」型と呼ばれています。6両編成28本が2002年から2004年にかけて納入されました。窓下の黄色い帯のドアのところには数字の「3」が記されているのは、線路を共用する4号線との誤乗車を防ぐためでしょうか。上海地下鉄にはホームドアが設置された路線も多いですが、3号線にはホームドアはありません。僕は宜山路駅から中山公園駅まで3駅だけの利用です。

 ところでこの宜山路駅、9号線から3号線へ乗り継いだことがありますが、これはやめておいたほうがいいです。3号線と4号線のホームは同じ場所の高架上か地下かの違いですが、9号線のホームはそこからかなり離れたところの地下にあり、そこからいったん地上に出て、渡り廊下みたいなのを延々歩いてようやく3・4号線の駅舎にたどり着きます。この蒸し暑い季節にこの乗り換えは地獄です。しかも3・9号線と4号線との乗り換えは普通の乗車券ではできず、ICカードでしか乗り換えられません。3路線が乗り入れているからといって宜山路駅での乗り換えが便利だと思っていると思わぬ痛いメに遭いますよ!

イメージ 2 3号線の宜山路駅は高架ホームでホームドアもありません。