毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

消えゆく翼

イメージ 1 ▲2010年7月7日、羽田から青森へ雲上飛行を続けるJAL1205便、機材はMD-81。

 7月6日から8日まで2泊3日で帰国してきました。東京に用事がありながら青森にも帰省したいなと考えていたのですが、6日のうちに帰れるかどうかが最後までわからず、結局6日は帰れず、7日の飛行機で青森へ行くことになりました。

 携帯電話から時刻を確認したところ、羽田発青森行きの便は07:20発、09:50発、12:20発~と並んでいたので、12:20発のJAL1205便を目指すことにしました。

 東京モノレールで羽田空港に着いたのは11時半頃だったでしょうか。自動チェックイン機で航空券を購入しますが、もちろん搭乗当日に買う航空券は正規運賃しかなく、日本の国内線の運賃の高さにうんざりします。正規運賃で買うならクラスJでもたかだか1,000円の違いだからいっそのことクラスJにしちゃえとも思いましたが、クラスJはすでに満席なのか、画面の上から選択することはできなかったので、普通席を購入しました。

 搭乗は32番ゲートから。バスでの搭乗です。機材はMD-90。羽田~青森便は原則A300-600Rですが、時々MD-90が入ることがあります。

 機側に付けられたタラップから機内に入ってみると、あれ?クラスJがない。ん?ということは、この機材はMD-90ではなくて、MD-81?うむ、確かにMD-81ではないか。32E席に陣取って、青森へ定刻出発です。

 あとで時刻表を見てみると、JAL1205便と折り返しのJAL1206便は7月1~15日の月~金はMD-90、3~11日の土日はMD-81が入ることになっていて、この日は水曜日なのでMD-90のはずですが、やりくりの都合からか急遽MD-81になったようです。

 MD-81は全機が今年9月いっぱいで退役が決まっているとのこと。現在JALまたはJEXで就航しているMD-81は6機だけで、偶然のこととは言え、今回そのMD-81に乗れたことは実にラッキーでした。青森空港にはよく飛んできている機材で、僕自身もよく乗ったことがあるだけに、完全退役は名残惜しい限り。もっと写真を撮ればよかった。惜しいことをした。

 32E席からは主翼が見えます。レジはJA-8294。1989年6月から飛んでいる、現役MD-816機の中では3番目に古い機材です。後ろを振り向けばおしりに据え付けられたエンジンが間近に見えます。MD-81ならではの機窓風景です。

 この日の羽田~青森便は終始雲上飛行。僕にとっておそらく最後となるMD-81の旅は、定刻青森到着であっけなく終わってしまいました。