毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

帰省ついでの初「江差線」完乗(その14;クリスマス・イブ)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231500.jpg ▲宵闇の青森駅1番線に列車が入線。

 2009年12月24日、クリスマス・イブ。

 江差線完乗を終えて青森の実家に帰り、2泊ほどしているうちにまた北京へ戻る日がやってきました。

 折しも街はクリスマス・イブ。えっ、クリスマス・イブぅ?なんだよそりゃ。年に一度のクリスマス・イブを一人で過ごせっていうんですか?それはなんて酷な。しかしもう出発しなければ。

 というわけで青森駅にやってきたのはクリスマス・イブの午後6時前。3番線には18:15発の八戸行き普通列車580Mが停まっています。おなじみ701系東北本線色です。その向こうの5番線には17:58発の秋田行き普通列車666Mの姿も見えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231504.jpg 八戸行き580M。

 そうして1番線には、18:08発の2022レ寝台特急「あけぼの」がディーゼル機関車DE10に牽かれてゆっくりと入線してきました。DE10のエンジン音が1番線の端から端へと響いていきます。

 停車位置が定まると、青い車体のドアが開きます。それと同時にDE10は切り離され、逆側には長岡までの牽引を担当するEF81が連結されます。この日の牽引機はEF81-138です。ブルトレのバックにライトアップされた青森ベイブリッジ、「あけぼの」も「日本海」も1番線から発車するので、この組み合わせは今ではすっかりおなじみなった青森駅の定番ショットです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231511.jpg EF81と青森ベイブリッジ

 「あけぼの」には青森からの乗車は実に少数。東京へ行くならこのあとまだ18:46発の「白鳥32号」に乗れば「はやて32号」に接続して、その日のうちに東京へたどり着くことができるからです。青森から「あけぼの」に乗る人がいるとすれば、羽後本荘までのヒル区間の利用者か、よっぽどの物好きということになるでしょうか。そんなわけで、「あけぼの」の発車が近づいても、青森駅1・2番線ホームはなにやら奇妙なくらいにがらーんとしています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231532.jpg ホームに人けなし。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231526.jpg 三つ星が静かに発車待ち。

 まだ午後6時だというのに、一年で最も日が短いこの時期の青森にはあっという間に夜のとばりが降り、急激に寒さが忍び寄ってきます。近年になく早い冬を迎えたこの日の青森駅も、早やしんしんと冷え込む気配です。しかし「あけぼの」の先頭に立つEF81-138はばっちり発車準備完了。寒さをものともせず、これから長岡まで、元気に走る予定です。僕も乗ろうかなとは思っていたのですが、今回は見送ることにしました。上野着が朝06:58では翌日の予定からいくとちょっと早すぎるのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231517.jpg ▲この日の牽引を務めるEF81-138。準備完了、あとは発車を待つばかり。