帰省ついでの初「江差線」完乗(その10;125D)
2009年12月22日、江差線を下る。
13:13に発車した函館行き125Dは、ゆっくりと江差駅のホームを離れました。
江差を出てしばらくは高台を走るような感じで、車窓右手はゆるやかに下り斜面となって日本海に続いているので、民家など江差の町並みの屋根越しに日本海を望むことができます。北日本特有のトタン屋根には厚く雪が残り、雲に覆われた空とあいまって、車窓の景色はとても寒々としています。
江差を出ると右に海。
江差を出ると次の駅は上ノ国。いきなり駅間が6.1kmもあり、7分かかります。上ノ国は上ノ国町という独立した一つの町の中心駅なので、駅周辺には民家が並び、冬を越すのに欠かせない石油タンクのある民家の裏庭とホームが直結している感じがします。15世紀前期、津軽の安東氏は上の国と下の国の両氏に分かれており、上の国の安東氏の拠点であったことから「上ノ国」という地名が付いたのだそうです。安東氏と言えば、青森の十三湊を拠点に一帯を支配した勢力ですね。鰺ヶ沢の尾崎酒造では「安東水軍」という銘柄の日本酒を醸造してます。飲んだことないけど。
水田とおぼしき雪原を行く。
次の駅は桂岡。北海道でよく見られる貨車改造の小さな駅舎があるだけの無人駅です。駅は小さいですが、周辺にはまだ民家が多く見受けられます。その次の駅、宮越になるとそろそろ山間区間にさしかかるかなという感じになってきます。北大鉄研のHPによれば、宮越駅の近くには稲荷神社があり、上流の湯ノ岱へ行く旧道がこの神社の脇を山越えしていたので「宮越」と名付けられたとのことです。さあ、なんとか宮越まで眠らずに来ましたよ(^^)。
貨車の駅舎は桂岡駅。
▲桂岡の次は宮越。このあたりから周辺には民家が少なくなり、山越え区間に入っていきます。