毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

帰省ついでの初「江差線」完乗(その7;江差駅)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231114.jpg ▲初めてやってまいりましたJR江差線江差駅

 2009年12月22日、江差駅

 江差追分会館を見学し、隣接するレストラン「江差家」でニシンそばなどを食べたならば、追分会館向かいのバス停から再びバスに乗り、JR江差線江差駅へ行きました。ついにやってきました、今回の最大の目的地、江差駅。外見は何の変哲もない平べったい駅舎です。出入り口は北国の駅舎によくある二重扉式になっていて、室内の暖気が逃げにくく、外の嵐が室内に影響しないような工夫がなされています。駅前はちゃんとしたロータリーになっていて、バス停もあればタクシー乗り場もあって、タクシーが何台か待機しています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231121.jpg 江差駅の出入り口。

 駅前通りの向こうには海が見えます。駅前通りを向こうに渡って民家の隣の空き地を越えて海に近づこうとしてみましたが、意外に雪が深くて、短靴ではあまり近寄れません。雪野原の手前から日本海を望みます。空はところどころ明るいところもありますが、全体に厚い雲が垂れ込めていかにも冬の空、冬の海です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231128.jpg 駅前ロータリー。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231106.jpg 駅前から見える日本海

 駅舎の中には、真ん中に石油ストーブが赤々と燃えていて、それを囲むように置かれたベンチでは列車を待つ人たちが思い思いに暖を取っています。江差駅には駅員さんが配置されているので、切符売場はみどりの窓口も兼ねていて、定期券や指定券の販売で利用者が窓口に長くとどまっている姿も見かけました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231134.jpg 石油ストーブが燃えてます。

 改札を勝手に抜けてホームへ出てみます。ホームは1面1線だけです。

 ホームには、改札口のところにちょっと屋根がかかっているだけで、屋根からはずれたところは雪で真っ白ですが、せいぜい2両の列車が改札口前に停まるぶんには全然不都合はありません。それに、屋根がない部分の雪もきちんと片付けられています。改札口の上には「ようこそ江差 北海道の里 追分流れるロマンの町」と書かれた看板が掲げられています。しかし、今の江差線の運行状況では、列車で江差へ観光に訪れる人はどれほどいるのか……

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231145.jpg 江差駅のホーム。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231150.jpg ようこそ江差へ。

 ホーム側から見て駅舎に向かって左手には、駅舎の中を通らずにまっすぐ駅前ロータリーに抜けられる改札口が残されていました。かつて大きな駅で駅員さんが中に入り乗車券を回収していたような改札口です。今では大きな有人駅ではほとんどが自動改札に変わってしまったので、こんな箱形の改札口はすっかり見られなくなってしまいました。江差駅でも大勢の下車客が毎日ここを通り抜けていた時代があるのでしょうね。

 駅名標の脚は雪に埋もれています。けっこう積雪があるようですね。JR北海道のコーポレートカラーである黄緑色で描かれた矢印は一方のほうしか向いていません。ここは終着駅、ここから先に鉄路はないのです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231140.jpg かつての改札口の名残。
 
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818231156.jpg江差駅は終着駅。ここから先に駅はない。