帰省ついでの初「江差線」完乗(その6;ニシンそば)
▲江差追分会館併設のレストランでニシンそば。
2009年12月22日、ニシンの甘露煮。
江差追分会館にはレストランが併設されています。「れすとらん江差家」といいます。土蔵風の造りで吹き抜けになった天井は高く、店内はなかなか広々としています。会館を訪れる観光客専用のイメージがありましたが、近くに江差町役場があることもあってか、商用や打ち合わせなどにも使われているようで、背広姿で食事をしている人たちもけっこう多かったです。
れすとらん江差家外観。
ここで何を食べるかと言えば、やっぱり「ニシンそば」でしょう。
江差家さんのHPによれば、「江差で取引されたニシン海産物は北前船に満載して帰路大阪各港へと向かい、昆布などの海産物は京都貴族の食膳を飾り、何時の日か京都の人達は、肥料目的であったニシンは食料に変わ」ったのだとか。その「食料」の代表的なものが「ニシンそば」で、ここ江差家さんでは江差産のそば粉を使用した「十割そば」を出しているそうです。上に載っているニシンは甘露煮ですよね。
いいツヤですなあ。
付け合わせにはアオヤギとサクラエビのさくさくのかき揚げをいただきましょう。ニシンそばもかき揚げもおいしいです。ガラス窓の外の雪景色を眺めながら温かくておいしいものを食べるというのはしあわせなもんだすなあ(^^)。
お店の入り口近くはちょっとした物産販売所になっています。「追分こうれん」というものが目を引いたので、両親へのおみやげに一つ求めました。
一見、薄くて白くて、中華街でよく打っている「エビせんべい」風。「こうれん」とは、江差地方の農家に古くから伝わる手作りのお菓子で、うるち米を練って作ることから「粳練(こうれん)」と呼ばれるようになったと言われています。網に乗せてこんがり焼くか、たっぷりの油で揚げて食べるそうです。東北地方の「干し餅」みたいなものなのかしら。