帰省ついでの初「江差線」完乗(その4;追分ソーランライン)
2009年12月22日、雲石国道。
八雲駅前を発車した江差行きのバスは、国道277号線で渡島半島を横断します。太平洋側から日本海側を一気にめざすわけです。渡島半島を横断するわけですから、国道とはいえなかなかの山道です。笹の茂る原野に降り積もる新雪を車窓に眺めていると、峠越えにさしかかったのかいつの間にか少し標高が高くなったようで、周囲に連なる山々の稜線が遠望できるようになってきます。この峠は雲石峠と呼ばれているようです。
地図で見ると、この国道277号線沿いには鉛川温泉と見市温泉という温泉場があるようです。こんな山深いところにある温泉ならさぞや秘湯であろうと思うと、次に来るときはぜひその温泉に浸かりたいものだ思いました。
地図で見ると、この国道277号線沿いには鉛川温泉と見市温泉という温泉場があるようです。こんな山深いところにある温泉ならさぞや秘湯であろうと思うと、次に来るときはぜひその温泉に浸かりたいものだ思いました。
笹の原野に雪降り積もる。
峠越えにさしかかったか。
通称「雲石国道」の国道277号線を抜けると、「追分ソーランライン」と呼ばれる国道229号線にぶつかります。ここは熊石町の鮎川集落。雪の中にバス停がぽつんと立っています。ここはもう日本海に面した町です。
熊石町は檜山支庁管内の町でしたが、2005年に八雲町と熊石町が合併して新八雲町となったので、現在の熊石地域は渡島支庁管内の八雲町の一部となりました。このため、合併後の八雲町は日本で唯一、太平洋と日本海の両方に面した町になったのだそうです。
鮎川バス停。
国道229号線にぶつかったバスはまず右折して追分ソーランラインを北上し、熊石集落の中心地、熊石役場支所の方まで行ってUターン。同じ道を再び戻って国道277号線との合流点から今度は国道229号線を南下します。車窓右側には日本海が広がります。空には雲が厚くかかっていかにも冬の空、冬の海ですが、ところどころ雲が薄くなったところからぼんやりと日の光が見えなくもありません。海面には真っ白い波頭が立ち、日本海側の厳しい冬を象徴しているようです。
日本海側に出た。
車窓右手はずっと海。
バスはやがて乙部町へ入り、そして江差町へと入ります。江差町に入ってまもなく国道227号線と合流します。国道227号線に入れば江差町の中心部はもう遠くありません。バスの乗客に大きな動きはなく、八雲駅まで乗った人々のほとんどが江差町の中心部へ向かうようです。
厳しい冬の日本海。